【試合戦評】千葉ロッテが今季初の同一カード3連勝。佐々木投手が7回1失点で埼玉西武・菊池投手との投げ合いを制す。

パ・リーグ インサイト

2017.9.21(木) 00:00

昨夜の試合では、千葉ロッテのルーキー・酒居投手に完投勝利を許し、リーグ2位の死守に向けて痛い連敗を喫した埼玉西武。3位・楽天とのゲーム差はわずか「2」と油断を許さない状況なだけに、同一カード3連敗だけは何としても阻止したい。

その大事な試合の先発マウンドに上がるのはエース・菊池投手だ。9月7日の千葉ロッテ戦では11三振を奪って今季4度目の完封勝利を挙げており、今日の試合でもチームを勝利に導く圧巻の投球が期待できる。

対する千葉ロッテの先発はルーキー・佐々木投手だ。前回登板の北海道日本ハム戦ではプロ初完投で今季3勝目を挙げているだけに、ファンの期待は大きい。今日もテンポの良い投球でチームの勝利に貢献できるか注目だ。

試合は初回から動く。1回裏、2死から3番・浅村選手が緩いカーブを捉え、打球は右中間席へ。頼れる主将の8月30日以来の17号ソロで、埼玉西武が幸先良く先制に成功した。

先制を許し、同点に追い付きたい千葉ロッテは5回表。9番・大嶺翔選手、荻野貴選手の連打などで2死1,2塁の好機を作る。ここで3番・角中選手が左中間へと良い当たりを放ったが、埼玉西武の左翼手・栗山選手の好捕に阻まれ、無得点に終わる。その後も、両チームの守備陣から好守が飛び出し、埼玉西武がリードする1対0というロースコアのまま、両先発投手による投手戦が繰り広げられた。

再び試合が動いたのは7回表だった。菊池投手の後を受けた埼玉西武投手陣に、千葉ロッテ打線が襲い掛かる。1死から8番・パラデス選手が左翼線にポトリと落ちる二塁打を放って、1死2塁の好機を作ると、9番・大嶺翔選手が右中間を破る適時二塁打。ついに千葉ロッテが同点に追い付くことに成功した。

さらに8回表。4番・ペーニャ選手、5番・鈴木選手の連続四球などで1死2,3塁の好機を招くと、7番・田村選手が犠飛を決め1点を勝ち越す。8番・パラデス選手も右前適時打で続き、さらに1点を追加。スコアを3対1とし、千葉ロッテが終盤で2点のリードを奪う。

9回表にも1死1,3塁から相手投手のボークで1点を追加した千葉ロッテは9回裏のマウンドに守護神・内投手を送る。3番・浅村選手に今日2本目となる18号ソロを浴び、1点を返されると、四球と安打で1死1,2塁のピンチを招く。ここでマウンドに上がるのは、ルーキー・有吉投手だ。7番・外崎選手に左前適時打を許し1点差に迫られるものの、自慢の制球力と強心臓で埼玉西武打線を抑えて1点リードを守り抜く。試合は4対3で千葉ロッテが勝利した。

先発の佐々木投手は、7回を投げて97球、被安打5、奪三振5、与四球2、失点1の好投で今季4勝目を挙げ、チームの今季初の同一カード3連勝に貢献した。一方、敗れた埼玉西武は主将の浅村選手が2本塁打を放つなど気を吐いたが、あと1歩及ばず。痛い3連敗を喫した。

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