チームの低迷は彼らも一因? アルキメデス・カミネロ、田島慎二、マルコス・マテオ…不振だった救援投手

Full-Count

2018.11.15(木) 14:44

中日・田島慎二※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)
中日・田島慎二※写真提供:Full-Count(写真:荒川祐史)

埼玉西武は増田の穴を途中加入のヒースが埋めた

 現代の野球では、救援投手は非常に重要な存在になっている。優秀なクローザー、セットアッパー無くして優勝は考えられないと言っても過言ではない。しかし、救援投手には過酷な連投や登板過多によって、その後故障したり不振に陥ることが多い。今季も、昨年まで活躍した信頼感ある救援投手が、不振に陥ったり、故障で離脱するケースが多く見られた。

【パ・リーグ】
増田達至(埼玉西武)
2017年 57試合1勝5敗28S4H 56.1回 防御率2.40
2018年 41試合2勝4敗14S2H 38.1回 防御率5.17
 昨季まで守護神を務めていた増田が不振に陥り、埼玉西武は苦境に立たされた。その後カスティーヨをその役を任したが、ハマらず。だが、途中加入のヒースがシーズン中盤以降に代役を務めリーグ優勝を果たした。

サファテ(福岡ソフトバンク)
2017年 66試合2勝2敗54S3H 66回 防御率1.09
2018年 6試合1勝0敗5S0H 6回 防御率3.00
岩嵜翔(福岡ソフトバンク)
2017年 72試合6勝3敗2S40H 72.1回 防御率1.99
2018年 2試合1勝0敗0S1H 2回 防御率0.00

 福岡ソフトバンクは今季サファテ、岩嵜と2人の救援の柱を欠いた。昨年、NPB記録の54セーブをマークしたサファテだが、今季は春先に股関節を負傷し、手術と治療のため米国に帰国。岩嵜は右肘の故障で離脱し、手術を受けてシーズンを棒に振った。とはいえ、セットアッパーで加治屋、クローザーで森がその穴を埋め、2年連続の日本一となった。

大谷智久(千葉ロッテ)
2017年55試合3勝2敗0S23H 52回 防御率3.12
2018年45試合1勝3敗0S18H 41.2回 防御率5.40

 千葉ロッテのリリーフ陣を支えてきた右腕。2015、2017年と1年おきに50試合超に登板してきたが、今季は45試合止まり。防御率5.40と大きく数字を落とし、苦しい1年となった。

松井裕樹(東北楽天)
2017年52試合3勝3敗33S5H 52.2回 防御率1.20
2018年53試合5勝8敗5S11H 66.2回 防御率3.65

 2015年から3年連続で30セーブをマークしていた松井裕。昨季もサファテと最多セーブ数で競り合っていたが、終盤に離脱。今季は開幕後から不振に陥り、セットアッパーに配置転換された。シーズン終盤には2試合に先発した。

福山博之(東北楽天)
2017年65試合6勝0敗7S23H 59.2回 防御率1.06
2018年21試合1勝2敗0S3H 21.1回 防御率6.75

 2014年から4年連続で60試合超に登板。昨季は松井裕樹とともに「勝利の方程式」を形成したが、今季は不振に陥りファームでの再調整も強いられた。5年ぶりに60試合を下回り、わずか21試合の登板でシーズンを終えた。

巨人、中日、阪神は柱となるべき選手が不振に終わる

【セ・リーグ】
今村猛(広島)
2017年68試合3勝5敗23S17H 64.1回 防御率2.38
2018年43試合3勝2敗1S13H 38.1回 防御率5.17

 2016年から2年連続で60試合超に登板していた今村。特に昨季は中崎翔太に代わって一時期クローザーを務めるなど大活躍した。だが、今季は痛打を食らう時期が続いた。それでもチームはフランスア、アドゥワなどの活躍で穴を埋めることができた。

カミネロ(巨人)
2017年57試合3勝5敗29S4H 63.1回 防御率2.42
2018年20試合1勝1敗11S2H 18.2回 防御率5.79

 来日1年目の昨季は守護神の座に就き、29セーブをマークしたが、今季は不振だった上に故障もあって戦線を離脱した。巨人はマシソン、アダメス、山口俊と代役クローザーが固められずに苦しいシーズンに。カミネロは今季限りでの退団が決まった。

田島慎二(中日)
2017年63試合2勝5敗34S6H 62.2回 防御率2.87
2018年30試合0勝4敗15S1H 28.2回 防御率7.22
又吉克樹(中日)
2017年50試合8勝3敗0S21H 110回 防御率2.13
2018年40試合2勝5敗0S9H 41.1回 防御率6.53

 2016年に開幕27試合連続無失点のプロ野球記録を樹立し、この年の途中から守護神となった田島。「タジ魔神」の相性で、昨季は34セーブをマークしたが、今季は救援失敗が頻発。防御率7.22に終わった。デビューから4年連続で50試合以上に登板していた又吉だが、今季は開幕から不振。40試合に登板したものの、5敗を喫して防御率も6.53とプロ入り後ワースト。中日は2人の不振に苦しめられた。

マテオ(阪神)
2017年63試合7勝4敗0S 36H 59回 防御率2.75
2018年17試合0勝1敗0S 4H 14.2回 防御率6.75
高橋聡文(阪神)
2017年61試合6勝0敗1S20H 47.2回 防御率1.70
2018年15試合0勝0敗0S2H 13.2回 防御率3.95

 昨季、鉄壁の「勝利の方程式」を担ったマテオと高橋聡だが、ともに今季は不振。マテオは7月18日に登録抹消されて以後復帰せず、今季での退団が決定。貴重な左の中継ぎ投手だった高橋聡も左肩の故障で2軍調整が続いた。マテオ、高橋の戦線離脱が、阪神最下位の一因だったことは否定できない。

 一般的に救援投手はシーズン60試合以上に登板すると、翌年、成績が落ちることが多い。指揮官としても大事に使いたいのは山々だろうだが、「勝利の方程式」の起用はそうもいかないところ。リスクを犯しつつ、起用しているのが実情だろう。優秀なリリーフピッチャーというのは、チームに何人いても困らない存在だといえる。

(Full-Count編集部)

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