【試合戦評】美馬投手がバースデー完封で自身初の10勝目。アマダー選手も20号に到達し、楽天が快勝

パ・リーグ インサイト

2017.9.19(火) 00:00

今日、Koboパーク宮城で行われる楽天と北海道日本ハムの一戦。昨日は両軍とも気持ちの良い勝利を収めている中での対戦となる。楽天は3点ビハインドで迎えた9回に一挙4得点を奪ってサヨナラ勝利。北海道日本ハムは2年目の吉田投手がプロ初勝利を手にした。

今日の先発は楽天が美馬投手、北海道日本ハムが上原投手だ。美馬投手は今日9月19日が31回目の誕生日。バースデー登板で自身初の10勝目を挙げられるか注目が集まる。対する上原投手は前回登板で5回無失点の投球を披露し、プロ初勝利を手にしている。

試合が動いたのは2回裏だった。先頭のアマダー選手が、真ん中に甘く入った直球を綺麗に左翼席に運ぶ。「美馬選手の10勝がかかっているから、とにかく先制したかったんだ。甘いボールをしっかり叩けたよ」と振り返る一振りは今季20本目の本塁打となった。ウィーラー選手、ペゲーロ選手はすでに20本塁打以上をマークしており、チームの外国人選手3人が揃って20本塁打に到達するのは、プロ野球史上初めての記録である。

3回裏にも楽天が追加点。1死から2番・岡島選手が四球を選んで出塁すると、3番に入った中川選手が右中間を破って2点目。打席の後には「追い込まれていたので、センター返しを意識しました。とにかく結果が出せて良かったです」とコメントした。続くアマダー選手も高めの直球を捉えて適時打とし、楽天打線が3対0と美馬投手に大きな援護を送った。

ちなみに、アマダー選手は美馬投手が先発の試合では成績が良く、試合前までに打率.338、8本塁打、15打点と結果を残している。今日もここまで2安打1本塁打とデータ通りだ。

以降も、楽天打線は容赦なく北海道日本ハム投手陣を攻め立てる。4回裏、先頭の西田選手が四球を選んで出塁すると、9番・田中選手がキッチリと投手前に犠打を転がし、1死2塁の好機を演出。ここで3試合ぶりに1番に座るオコエ選手が、適時二塁打で4点目を奪った。

5回裏には先頭のウィーラー選手が28号ソロ。6回裏には1死3塁から3番・中川選手のゴロの間に3塁走者のオコエ選手が生還し、スコアは6対0となる。楽天打線は2回から6回まで毎回得点を挙げ、好投する美馬投手を盛り立てていった。

7回以降は両チーム無得点に終わり、楽天の6点リードで迎えた9回表、マウンドには美馬投手が上がる。西川選手に安打を浴びるものの、結果的には北海道日本ハム打線の反撃を3人で終わらせてゲームセット。試合は6対0で楽天が完勝し、荒天中止を挟んで3連勝を決めた。

8月5日に9勝目を挙げて以降、勝ちから遠ざかっていた美馬投手であったが、今日の試合では完璧な投球を披露し、被安打3、奪三振7で無四球完封勝利。昨年の3月30日以来2度目となる完封勝利で、背番号と同じ31回目のバースデーを祝った。また、これで今季10勝目に到達し、自身初の2桁勝利を達成した。

記事提供:

パ・リーグ インサイト

この記事をシェア

  • X
  • Facebook
  • LINE