千葉ロッテ名物アナが初の海外遠征 「ビックリ」した台湾球界のアナウンス事情とは?

パ・リーグ インサイト 松下雄馬

2018.11.15(木) 17:00

千葉ロッテマリーンズの場内アナウンサー・谷保恵美さん(C)PLM
千葉ロッテマリーンズの場内アナウンサー・谷保恵美さん(C)PLM

 11月9日から台湾・桃園国際野球場で行われている千葉ロッテとLamigoモンキーズ(CPBL=中華職業棒球聯盟)の国際親善試合「桃園最強Power Series 2018」日台バトルカップ。

 この試合では、Lamigo側の強い要望により千葉ロッテの名物場内アナウンサー・谷保恵美さんの初海外遠征が実現している。両チームの選手のコールを谷保さんが担当し、日本国外でもスタジアムを大いに盛り上げた。

 日本から駆け付けた千葉ロッテのファンは「いいですね。台湾にいるのに谷保さんの声を聞くと安心できるというか。海外でもZOZOマリンが味わえるので素晴らしい試みだと思います」と語り、今回の提案を行ったLamigoの日本人スタッフ・礒江厚綺氏は「日本の皆さんにも楽しんでいただけてうれしいです」と安どの表情を浮かべた。

 谷保さんによるアナウンスは台湾のファンにも好評で、「内容は分からないけど非常に聞き取りやすい」といった感想や「日本には何度も行っているが、今回台湾で(谷保さんの)アナウンスが聞けたことはそれとは異なる特別なものを感じたよ」、「日本の球場は東京ドームにしか行ったことがなかったけど、千葉のアナウンスを生で聞けて良かった」という意見が聞けた。

 3人の意見で共通していたのが“プロフェッショナルさを感じる”という点であった。台湾国際放送の日本人記者・駒田英氏は「台湾の場合は男性記録員のアナウンスはあるが、日本でいうところのウグイス嬢という文化がなく、そういった理由が影響しているのかも」と分析。現地のファンは初めて聞く谷保さんのアナウンスにご満悦だった。

 初の海外遠征となった谷保さんは台湾での初仕事を終え、「思ったよりも緊張しました。放送室にはモニターがあり、公式記録員さんが記録を判定しながら打順を話して(アナウンスを兼務)いるんですね。それにビックリしました。」とコメント。

「ZOZOマリンスタジアムとは違い、放送室が3階だったのと外の音が聞こえないというのが大変でした」と本拠地・ZOZOマリンスタジアムとの違いを感じつつも、さすがはアナウンス歴28年目といった手慣れた様子で場内アナウンスを行っていた。

 最後に、次にこのようなオファーがあったらと問うと「このようなお話は非常にうれしいことですし、国や地域によって進行の仕方も違うんだなと勉強になりましたので、ぜひまた経験したいです」と語っており、今後、また違ったコラボレーションが見られることもあるかもしれない。

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