現役時代に最も大切にしていた走塁「イメージをして取り組んでほしい」
9日は室内練習場からスタートした埼玉西武・所沢秋季キャンプの第1クール最終日。そのまま室内でメニューをこなす予定を組んでいたという松井2軍監督だったが、グラウンドが使える状態だということになり、キャッチボールからグラウンドに切り替えて練習を行った。
急遽の場所変更だったが「もともと想定した内容通り」の練習メニューだったと振り返った松井監督。午前中は、投手陣は交互にブルペン入りして各々の課題を確認しながら投球練習をこなし、野手組は走者を置いての打撃・走塁練習を行った。
「元々、このタイミングで走塁練習をやりたかった」(松井監督)と、まずは一塁から一気に三塁を狙う走塁を慣れ親しんだショートの位置から確認。時折、飛んできた打球にも瞬時に反応し捕球するなど、さすがの動きを見せていた。その後、セカンドの位置に移動し、再び選手たちの動きを確認。「いろんな位置から見たかった」。辻監督と同じ動きで、気づいたポイントについて、走者となった西川、綱島、川越ら若手に身振り手振りで指導していた。
今年の9月末から打者へ転向した川越は「ベースを踏む位置と、打球をよく見るように言われました」と大粒の汗をぬぐいながら振り返った。また、松井監督も「打者の打球を見ていなかったので、見るようにと。打球判断。人数が少ないので実際の守備位置に選手はいないが、イメージをして取り組んでほしい。野手が捕球してから、帰塁するのでは遅いですから」と、走塁練習の意図を明かした。
走攻守いずれも高いレベルでプレーしていた現役時代、一番大切にしていたのが「走塁」だったと松井監督は話す。「常に試しながらです」という新米2軍監督の目指す「土台作り」は、10日の休みを挟み、11日からの第2クールでも続いていく。
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