打率.143、0打点でもMVP、その理由は…
ソフトバンクが2年連続日本一となった今季NPB。広島との日本シリーズでは、強肩で広島の機動力を封じたホークス甲斐拓也捕手がMVPに輝いた。日本ではすっかりおなじみとなった“甲斐キャノン”だが、なんと米国でもその鬼肩ぶりに注目が集まっている。
「日本シリーズMVP、タクヤ・“キャノン”・カイの6連続盗塁阻止を見よ」と題された特集を組んだのは、MLB公式サイトの人気動画コーナー「Cut4」だった。特集では、甲斐が日本シリーズでは打率.143、0打点ながらMVPに輝いたことをリポート。「なぜ打率.143、0打点の男がMVPなのか? それは盗塁を仕掛けた全走者を刺したからだ」と説明。日本では“甲斐キャノン”という異名を執ることにも触れ、レギュラーシーズンでは95盗塁した広島を見事封じた様子も動画入りで伝えている。
メジャーでの連続盗塁阻止記録は、2008年にホセ・モリーナ、1993年にマイク・ラバリエールが記録した12連続阻止となっているが、日本シリーズという大舞台での6連続阻止に「5試合で6度って、しかも王座決定戦の5試合だなんて、滅多にお目に掛かれない勝負強いプレーだ」と絶賛。甲斐の二塁送球タイムが約1.8秒であることも紹介し、「2018年のメジャートップに匹敵する」とした。事実、MLB公式データ解析システム「スタットキャスト」によると、二塁送球平均タイムが今季メジャー最速だったのはホワイトソックスのアレフレッド・ゴンザレスで1.86秒で、平均タイムが1.8秒台だったのは上位4人だけだった。
甲斐キャノンの威力は、本場メジャーでも遜色ないものと言えそうだ。
(Full-Count編集部)
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