エンゼルスOB、現在はオリックスのSAを務める長谷川滋利氏にインタビュー
2018年のメジャーリーグはレギュラーシーズンで108勝を挙げたレッドソックスがワールドシリーズでドジャースを破り5年ぶり9度目の世界一に輝き幕を閉じた。そんな中、エンゼルスの大谷翔平投手は投打の二刀流で全米を沸かせた。DAZNではオフの新番組「Home of Baseball」の配信を2日から開始する。第1回は大谷の特集で、投手編(2日から)、野手編(9日から)に分けてルーキーイヤーを様々な角度から分析。エンゼルスOB、現在はオリックスのシニアアドバイザー(SA)を務める長谷川滋利氏が二刀流ルーキーについて語っている。
日本ハム時代の大谷とは面識がなかった長谷川氏。初めて対面したのはシーズン途中で「すごく優しい感じの……野球選手と言うか、好青年の印象を受けました。アメリカで会うと僕ら日本人はみんな髭を伸ばすんですが、彼の場合はまだ本当に子供っぽくて。そういうのも気にしていなくて自分の素を出している感じなので逆に新鮮でした」と、少年のように野球を楽しむ大谷に好感を得たという。
スプリングトレーニングでは結果が出ず米メディアからは懐疑的な意見も多かった。コーチから助言を受け、打撃フォームをすり足に変更するなど試合を重ねるごとに適応しチームの中心選手にまで上り詰めた。
「一番気に入ったところは、キャンプ中のあれだけアジャストできなかった時でも、楽しんでるようには見えました。例えばバッティング練習でトラウトやプホルスと談笑しているところとか。ピッチングの時は真面目にやってましたけども、バッティング練習とか見ていると本当に周りに溶け込んでいて。楽しんでやってたなっていうのはありますね、周りに乗っかって」
長谷川氏は周りの評価をものともせず、チームのスター選手でもあったトラウト、プホルスらとすぐに溶け込む姿に大谷のタレント性を感じ取ったという。「Home of Baseball」では、大谷の全63個の奪三振と全22本のホームランを網羅。長谷川氏に加えて、日米通算2148安打、484本塁打のアンドリュー・ジョーンズ氏、メジャー通算132勝を誇る現地MLB解説者のマーク・グビザ氏、元レイズ(デビルレイズ)の岩村明憲氏が大谷翔平について語っている。大谷はシーズン後にトミー・ジョン手術を受け、来季は投手としての出場はなくなったが、打者としての出場は可能。2019シーズンにどのような活躍を見せてくれるのか注目だ。
(Full-Count編集部)
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