【試合戦評】先発・武田投手は132球の熱投で今季初無四球完封。福岡ソフトバンクがオリックスに完勝。

パ・リーグ インサイト

2017.9.6(水) 00:00

昨夜は延長11回に松田選手の勝ち越し適時打が飛び出した福岡ソフトバンクが、接戦を見事に制した。今日の先発マウンドには、武田投手が上がる。前回登板では、5回途中1失点で降板し、あと一歩のところで勝ち星を逃した。今日の試合では何としても、8月13日以来の勝利をつかみたいところだ。

対するオリックスは、先発マウンドに山田投手を送る。今季は苦しい投球が続いているものの、ファームでは8月の2試合に先発し、防御率1.84と安定している。今季初対戦の首位・福岡ソフトバンクの強力打線を相手にどのような投球を披露するか、注目だ。

試合は1回表から動きを見せる。1死から2番・今宮選手が内角の直球をフルスイングすると、打球はそのまま左翼席に飛び込む先制の12号ソロに。頼れる2番のパンチ力溢れる一発で、福岡ソフトバンクが幸先良く1点を先取した。

3回表にも福岡ソフトバンクが攻勢に出る。1死から1番・川島選手が二塁打で出塁すると、2番・今宮選手の右飛の間に進塁し、続く中村晃選手が死球で出塁。この2死1,3塁の好機で4番・柳田選手が適時打を決めてまずは1点。なおも2死2,3塁としたところで、5番・デスパイネ選手が右中間席に飛び込む30号3ランを放ち、さらに追加点。この回一挙4得点の猛攻で、福岡ソフトバンクが早くも5点のリードを握った。

武田投手は直球と変化球をバランスよく組み合わせて、オリックス打線に的を絞らせない。前回登板での課題だった5回は2死1,3塁のピンチを背負ったが、後続を三振に打ち取って、勝利投手の権利を得た。

6回表、福岡ソフトバンクが試合を決めにかかる。先頭のデスパイネ選手と6番・松田選手が連打で出塁し、7番・明石選手の犠打で進塁する。続く上林選手が敬遠気味の四球で歩かされて1死満塁となると、9番・高谷選手が走者一掃の適時二塁打を放った。小刻みに得点を重ねた福岡ソフトバンクがリードを8点に広げ、オリックスを突き放す。

何とか意地を見せたいオリックスだったが、調子を上げた武田投手を前に得点できず。試合はそのまま8対0で福岡ソフトバンクがオリックスを下した。武田投手は9回を投げ切って被安打8、奪三振8、与四死球0、無失点で今季初完封。敗れたオリックスは投打ともに精彩を欠いた。

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