【侍U-23代表】千葉ロッテ安田尚憲、4戦で打率5割&4打点 現地スカウト「うちのチームに欲しい」

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2018.10.23(火) 12:07

オランダ戦でも活躍を見せた侍U-23代表の千葉ロッテ・安田尚憲※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)
オランダ戦でも活躍を見せた侍U-23代表の千葉ロッテ・安田尚憲※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)

日本は4連勝でスーパーR進出、先制2点打に「どんな形でも走者を返せればと」

 コロンビアで行われている、23歳以下の世界一を決める「第2回WBSC U-23ワールドカップ」は開催4日目の22日(日本時間23日)、オープニングラウンド第4戦が行われ、A組の日本はオランダを5-0で下して4連勝を飾り、各組上位3チームが切符を手にできるスーパーラウンド進出を決めた。初回に1死満塁のチャンスで安田尚憲内野手(千葉ロッテ)が先制2点適時打となる二塁への内野安打を放つと、続く大河内野手(横浜DeNA)も左中間を破る2点適時三塁打。さらに堀内謙伍捕手(東北楽天)の中堅への犠飛で初回に5点を奪い、最後まで試合の主導権を譲らなかった。

 先制打を放ったのは、前日までの3番ではなく、この日5番に座った安田だった。1死から3者連続四球と相手投手の乱調で巡ってきたチャンス。安田が二遊間に放った打球は相手二塁手のグラブを弾き、ボールが転がる間に二塁走者も生還。早々と先制を奪った。

「チャンスで回ってきたので、どんな形でも走者を返せればと思っていた。返せてよかった。(3四球が続いていたので)、最初の1球は見ようと思っていた。僕の時は(ストライクが)きたので1球で仕留められてよかった」

 これで開幕から4試合連続安打。大会通算14打数7安打、1本塁打、4打点と、クリーンアップの役割を完全に果たしている。「たまたまのヒットも多いので最高にいいとは言えないが、こういう短期決戦はどういう形であれヒットを打てればいいかなと思っている。打順は二の次で、走者がいたら返すとシンプルに考えてやっているので、打順は気にせず集中してやっていきたい」と、チーム最年少ながら発言も頼もしい。

稲葉監督の打順変更がピタリ「チャンスをしっかり生かせて非常によかった」

 オープニングラウンドA組の開催地として使われているコロンビア・バランキージャのエドガル・レンテリア・スタジアムを本拠地とするコロンビア・ウインターリーグの地元プロチーム、カイマネス・デ・バランキージャの担当スカウトで、連日試合を観戦しているファン・ホセ氏も「あの13番の左打者はバッティングがすごくいい。高卒プロ1年目とは思えない。うちのチームに欲しいくらいだ」と絶賛したほど。履正社時代には甲子園を沸かせ、プロ入りした今季は1軍で17試合、打率.151、1本塁打、7打点、2軍では106試合、打率.271(イースタン・リーグ7位)、12本塁打、67打点(同3位)と経験を積んだ19歳は、海外でも注目を集めている。

 稲葉篤紀監督はこの日、前日まで7番だった岸里亮佑外野手(北海道日本ハム)を3番にし、安田を5番、堀内を7番に代え、3番以降、左右ジグザクになるよう打線を組み替えた。当初は安田3番、岸里5番のプランだったが「今日の朝、思いついた」という新打線が見事に的中。「機動力のある1、2、3番で足を絡めてチャンスを作り、内田(靖人内野手=東北楽天)、安田の4、5番で返せたらいいなと思った」という期待に、安田が見事に応え、指揮官も「四球もしっかり取って、相手に与えてもらったチャンスをしっかり生かせて非常によかったと思う」と、目を細めた。

 これで日本は4連勝でオープニングラウンド突破が決定。明日24日(同25日)は地元コロンビアとの戦いが待っている。スタンドには1万2000席あるが、チケットはすでに完売。日本は完全アウェーの雰囲気の中での試合となるが、指揮官は「そういう中でやるのもまた1つ、いい経験になると思うし、アウェーではあるが、たくさんお客さんが入っていたほうが燃えると思う。若い選手は自分を見てほしいと思うし、そういうところを期待したい」と、地元ファンの前での奮起を期待した。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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