王者・埼玉西武、CSファイナルで敗退 5戦44失点と投壊、1勝のみで下克上許す

Full-Count

2018.10.21(日) 16:27

埼玉西武・辻発彦監督※写真提供:Full-Count(写真:福谷佑介)
埼玉西武・辻発彦監督※写真提供:Full-Count(写真:福谷佑介)

アドバンテージ含めて2勝4敗で日本S進出ならず、自慢の打線も第2戦は爆発も…

■福岡ソフトバンク 6-5 埼玉西武(21日・メットライフ)

 パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージ第5戦がメットライフドームで行われ、ペナントレース王者の埼玉西武は2位福岡ソフトバンクに5-6で敗れた。アドバンテージ1勝を含めて2勝4敗で敗退。福岡ソフトバンクに下克上を許し、日本シリーズ進出はならなかった。

 崖っぷちで迎えた一戦。埼玉西武はまたも先制パンチを浴びた。初回、先発ウルフはグラシアルの意表を突くセーフティーバントなどで無死満塁のピンチを背負うと、柳田には左中間へ走者一掃の二塁打を浴びた。前日も先制2ランを浴びていた相手主砲のバットでいきなり3点を奪われた。

 2回は1死二塁のピンチで上林が一直。山川がすぐに二塁に送球したが、二塁走者の西田が戻ったタイミングが早いとしてセーフと判定された。辻監督がすぐにリクエスト。リプレー検証の結果、判定は覆りアウトに。失点のピンチを切り抜けた。

 打線はホークス先発のサブマリン右腕・高橋礼に3回までパーフェクトに抑えられるなど苦戦したが、5回に反撃。無死一、三塁で森がタイムリーを放つと、メヒアの併殺の間に2点目。1点差に迫り、続く秋山も内野安打で出塁した。福岡ソフトバンクはここでモイネロを投入すると、秋山が4球目にスタート。強肩の捕手・甲斐が二塁に送球し、判定はアウト。すると、辻監督が再びリクエストを要求した。しかし、約10分間のリプレー検証の末、判定は覆らずにアウト。メットライフドームは騒然となった。

 直後の6回、ウルフは先頭・柳田に右中間へのソロ弾を浴びる。それでも、埼玉西武はその裏に1死から浅村がソロ弾。再び1点差に迫った。しかし、8回にマーティンが上林にタイムリーを浴び2失点。2勝4敗で敗退した。

 山川が本塁打王、浅村が打点王に輝くなど圧倒的な打力を武器に10年ぶりのパ・リーグ制覇を果たした埼玉西武。しかし、CSでは福岡ソフトバンクに屈し、下克上を許した。防御率リーグ最下位(4.24)の投手陣が5試合で44失点。打線も第2戦では13得点と爆発したが、その他の4試合では5得点以下に抑えられた。アドバンテージを除くと1勝しかできず、10年ぶりの日本シリーズ進出はならなかった。

(Full-Count編集部)

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