【試合戦評】福岡ソフトバンクが投手戦を制し待望のマジック「16」点灯。東浜投手はリーグ単独トップ14勝目。

パ・リーグ インサイト

2017.9.1(金) 00:00

9月に入って最初のカードは、7月まで熾烈な首位争いを繰り広げていた福岡ソフトバンクと楽天の一戦。福岡ソフトバンクはこの試合に引き分け以上で、待望の優勝マジックが点灯する。優勝へ向けて勢いを増すためにも、ぜひともものにしたいこの試合、先発のマウンドには東浜投手が上がる。ここまで先発ローテーションを守り切り、キャリアハイとなる13勝を挙げている右腕の投球に期待したい。

一方の楽天は、引き分けを挟み7連敗中。昨日の敗戦で、ついに埼玉西武にリーグ2位の座を明け渡す結果となった。再浮上に向けて何としても勝ちたい今日の試合、先発を託されたのは岸投手だ。8月は勝ち星には恵まれなかったものの、いずれの試合でも6回以上を投げ切った岸投手。今日も安定した投球を見せ、チームの連敗を止められるか。

序盤3イニングスは両先発が抜群の投球を披露し、お互いに得点を奪えず。試合は緊迫した投手戦の様相を見せ始めた。

均衡が崩れたのは4回裏。福岡ソフトバンクは先頭の明石選手が安打で出塁すると、2番・今宮選手が犠打で送り、この試合初めて得点圏に走者を進める。この好機に、3番・中村晃選手が中前適時打を放ち、ここまで苦しんだ岸投手から理想的な形で先制点を奪った。

その後試合は再びこう着状態となり、6回までスコアボードは動かず。福岡ソフトバンクが1点をリードしたまま、試合は終盤の攻防へと突入する。

福岡ソフトバンクは7回表、2死から2番手のモイネロ投手をマウンドに送り2死2塁のピンチを凌ぐ。するとその裏、ここまで岸投手に対して2打席連続で三振に倒れていた7番・松田選手が、甘く入った速球を捉えて左翼席へ22号ソロを運ぶ。待ちに待った追加点を挙げ、福岡ソフトバンクがリードを2点に広げた。

8回は両チーム無得点に終わり、迎えた9回表。福岡ソフトバンクのマウンドには、絶対的守護神・サファテ投手が上がる。先頭・ペゲーロ選手に四球を許し、続くウィーラー選手に中前打を浴び、無死1,2塁とピンチを背負ったものの、4番・枡田選手、5番・阿部選手から連続三振を奪い、最後は島内選手を一ゴロに仕留め試合終了。2対0で福岡ソフトバンクが勝利を収めた。

福岡ソフトバンクが継投で楽天打線を封じ、息詰まる接戦を制した。7回途中までを投げて被安打6、奪三振6、無四球無失点と好投した東浜投手がリーグ単独トップ14勝目。最終回を締めくくったサファテ投手は、昨日に引き続いて自身の持つリーグ記録を更新する45セーブ目を挙げた。そしてチームは優勝へのマジックナンバー「16」が点灯。最高の形で始まった9月、好調を維持したまま、この数字を減らしていきたいところだ。

一方の楽天は、今日も連敗ストップならず。先発・岸投手が8回138球を投げて13奪三振と奮闘したものの、打線が援護できなかった。悪い流れを止めるために、打撃陣の奮起は絶対条件。明日は先発・辛島投手をしっかりと援護し、連敗を止めたいところだ。

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