フェニックスリーグで調整登板「1人1人抑えていきたい」
■埼玉西武 – 福岡ソフトバンク(21日・メットライフ)
第4戦に敗れて崖っぷちに立たされたリーグ覇者・埼玉西武。21日の第5戦の先発マウンドは、来日9年目のブライアン・ウルフ投手に託された。
クライマックスシリーズ(CS)での登板について「細かいことはあまり気にせず全力で投げたい。そして、なるべく長いイニングを投げたい」と、意気込みを語ったウルフ。前回の実戦登板は10月14日、フェニックスリーグでの広島戦だった。この時は、3回38球と球数が少なかったこともあり、ブルペンでいつもより多めに投げて調整を行った。
福岡ソフトバンクとの今季対戦は3試合で1勝0敗だが、防御率は5.23と分が悪い。「1番から9番まで打てる打線なので、1人1人抑えていきたい」と話す右腕の心には、大切なチームメイト、菊池雄星への思いがある。
「菊池はチームメイトであり、仲のいい友人だ。その菊池をもう一度、マウンドに立たせたい」
第1戦で納得のピッチングができず「このままでは終われない」と語った菊池は、勝てば迎える第6戦に備えて調整を続ける。その左腕の思いを叶えるべく、ウルフは力投を誓った。
北海道日本ハム時代の2012年には、CSと日本シリーズで登板し、いずれも勝利投手となった。大舞台でのピッチングを知り尽くすベテラン助っ人に、チームの命運は委ねられた。
(岩国誠 / Makoto Iwakuni)
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