埼玉西武は増田&マーティンの4四球4失点で万事休す
■福岡ソフトバンク 8-2 埼玉西武(20日・メットライフ)
福岡ソフトバンクが日本シリーズ進出に王手をかけた。20日、敵地メットライフドームでの「パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ第4戦。初回に柳田の2ランで先制した福岡ソフトバンクは2回にも甲斐の2ランで追加点をあげると、投手陣のリレーでリードを守り抜いた。これで対戦成績を3勝2敗とし、ファイナルステージ突破へ、あと1勝とした。
前夜、16安打15得点と爆発した打線が、この日も初回から得点を奪った。2死からグラシアルが四球を選んで出塁すると、続く柳田がクライマックスシリーズ初アーチ。埼玉西武先発の今井が投じた高めの真っ直ぐを弾き返した打球は、高い弾道で左翼スタンドへ飛び込む驚愕の先制2ランとなった。
さらに2回、西田がセーフティーバントを決めて出塁すると、甲斐が1ボール1ストライクからの3球目、真ん中低めの真っ直ぐを完璧に弾き返し、打球は左中間スタンドへ。伏兵の2ランで、大きな大きな追加点を奪った。7回には4つの四球に、デスパイネの適時内野安打などで4点を追加して試合を決めた。
中4日での先発となった東浜は、3回に木村に2ランを浴びたが、4回までこの2失点に抑え、リードを守った。右腕は4回2失点で降板すると、その後は武田、石川、加治屋、森のリレーでこのリードを守って逃げ切った。
埼玉西武は初回に森が、デスパイネの空振りしたバットが左腕に直撃して負傷交代するアクシデント。2点差で迎えた6回2死二、三塁のチャンスでは、その森に代わって出場していた岡田が見逃し三振に倒れるなど、打線の繋がりを欠いた。
先発の今井は5回4失点。初回に四球から柳田に2ランを浴び、2回には甲斐に被弾。3回以降は粘りの投球を見せたが、打線がビハインドを跳ね返せず。7回には4番手の増田が2四球でピンチを招くと、5番手マーティンが2本のタイムリーと押し出し四球で4点を許した。前日同様に四球から大量点を奪われる悪循環は、この日も変わらなかった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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