【試合戦評】福岡ソフトバンクが投手リレーで逃げ切る。サファテ投手がパ・リーグ新記録の44セーブ達成

パ・リーグ インサイト

2017.8.31(木) 00:00

昨日の試合では、北海道日本ハムの先発・有原投手が福岡ソフトバンク打線を抑え込み、無四球完投で7勝目を挙げた。札幌ドームで行われる今日の試合の先発は、北海道日本ハムが大谷選手、福岡ソフトバンクが石川投手である。

今季2試合目、7月12日以来の先発登板となる大谷選手は、ここまで打者として申し分ない活躍を見せているが、投手としてもチームを勝利に導けるか。対する石川投手は、前回登板で7回無失点の快投。リーグ首位を快走するチームのマジック点灯に向け、これまで通りの安定感を見せたいところだ。

初回、両先発投手はともに相手打線を3者凡退に抑える立ち上がり。試合が動いたのは3回裏だった。先頭の大野選手が粘って四球をもぎ取ると、9番・石井一選手の犠打と続く西川選手のゴロで進塁して、2死3塁の場面。2番・松本選手が3球目を捉え、北海道日本ハムが先制に成功する。

しかし直後の4回表、福岡ソフトバンク打線が首位の強さを見せ付けた。先頭の今宮選手が四球を選び、続く中村晃選手が犠打を成功させる。1死2塁から4番・柳田選手が同点適時打を決め、すぐさま試合を振り出しに戻すと、5番・デスパイネ選手が安打で続いて1死1,2塁の好機。6番・福田選手が勝ち越しの3ラン。スコアを4対1とし、先発の大谷選手を早くも打ち崩した福岡ソフトバンクが、試合の流れを引き寄せた。

だが、大谷選手の後を受けた白村投手が0回2/3を、村田投手が5回表からの3イニングスを無失点に抑える好投を見せ、3点を追う北海道日本ハム打線が7回裏に意地を見せる。先頭の代打・横尾選手と9番・石井一選手が連打で出塁するなどして2死2,3塁の好機を呼び込むと、3番・レアード選手が右翼への適時打を決めた。スコアを3対4とし、試合終盤で北海道日本ハムが1点差に詰め寄る。

8回表を井口投手、9回表を鍵谷投手が完璧に締め、何とか流れを引き寄せたい北海道日本ハムだったが、福岡ソフトバンクの「勝利の方程式」、岩嵜投手とサファテ投手の前に無得点抑え込まれ、反撃が叶わず。そのまま試合は4対3で、わずか1点のリードを守り切った福岡ソフトバンクが勝利した。

9回裏に登板したサファテ投手は、北海道日本ハムの攻撃を3人で終わらせて、自身のパ・リーグ記録を更新する44セーブをマーク。疲労が溜まる時期だが、2015年以来のリーグ制覇に向けて視界は良好だ。敗れた北海道日本ハムは、これで連勝が「5」でストップ。4人の中継ぎ陣が無失点リレーをつないだが、序盤の失点が最後まで響いた。

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