2番手で8失点の十亀には苦言「“らしさ”を欠いている」
■福岡ソフトバンク 15-4 埼玉西武(19日・メットライフ)
埼玉西武が福岡ソフトバンクに大敗し、2勝2敗のタイに戻された。19日、本拠地メットライフドームでの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファイナルステージ第3戦。先発の榎田が4失点、2番手十亀が8失点と投手陣げ大炎上した。4-15の大差で敗れ、辻発彦監督は「これで五分でしょ。崖っぷちになったわけじゃない。まだまだ」と淡々と振り返った。
「悪かったからね、最初から。ブルペンからとっちらかっていた」と指揮官が試合後に評した榎田は初回、2回をなんとか無失点に封じたが、3回に上林に3ランを浴びるなど4点を奪われてノックアウト。2番手十亀は四球絡みでピンチを招くと、次々に失点し、2回で8失点。一方的な展開にされた。2番手右腕の背信投球に、指揮官は「十亀もなんかなぁ。感覚なのかな。低め低めというのはわかるけど、持ち味がない。荒々しく向かっていく“らしさ”を欠いている」と顔をしかめた。
その後も投手陣が失点を重ね、CS史上ワーストタイとなる15失点。前日の福岡ソフトバンク投手陣と同様に9四球を与え、それが大炎上に繋がり、辻監督も「(福岡ソフトバンクが)打線がいいのは分かっている、こうなったら打つよ。ウチだって昨日あんだけ打ったんだから、調子に乗らせたらこうなるわけだから」とした。
打線は山川にソロ、外崎には復帰後初アーチとなる2ランが飛び出し「打線の調子はいい。心配していない」という指揮官。2勝2敗のタイで迎える第4戦は今井が先発する。「いかに投手が1点少なく踏ん張るか。(今井には)期待している。ガンガンいってくれれば」。3試合続けて、大味な試合が続くファイナルステージ。どれだけ失点を少なくするか。それが勝負の鍵を握っている。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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