【試合戦評】平野投手が通算150セーブ到達。小谷野選手の決勝弾で、オリックスが乱打戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.8.27(日) 00:00

埼玉西武とオリックスのカード3連戦。初戦は埼玉西武が投打でオリックスを圧倒し、昨日行われた2戦目ではオリックスの先発・山岡投手がプロ初完封で借りを返した。両チーム1勝1敗で迎える今日の試合の先発は、埼玉西武が本田投手。オリックスが松葉投手である。

本田投手は5試合目の登板で、今季先発マウンドに上がるのは初。ルーキーイヤーであった昨季はシーズン終盤の9月18日にプロ初先発を経験したが、3回途中4失点と結果を残すことはできなかった。大役を任された期待に応え、プロ初勝利を目指したい。対するオリックスの先発・松葉投手は、今季安定して試合を作りながら白星に恵まれていない。7月1日以来の勝利投手となり、少しでも自身の借金を減らしたいところだ。

試合は序盤から大きく動く。1回裏、先頭の外崎選手が四球を選び、続く源田選手が中安打と盗塁を決めて無死2,3塁の好機を作ると、3番・秋山選手が先制の犠飛を放つ。4番・浅村選手も適時打で追加点を挙げ、さらに5番・山川選手が左中間への第11号ソロ。埼玉西武が初回から早くも3得点を奪い、試合を有利に進める。

いきなり3点を追う展開となったオリックスだったが、直後の2回表。昨日に引き続き好調の打線が本田投手に襲い掛かった。先頭のマレーロ選手と、6番・T-岡田選手が連打で出塁し、続く小島選手が1点を返す適時打。1死満塁から1番・宮崎選手も同点適時打を決めて、オリックスがすぐさま試合を振り出しに戻す。

しかし、2回裏、同点に追い付かれた埼玉西武が、2死1,3塁から3番・秋山選手の適時打で勝ち越しに成功する。3回裏にも、2死3塁から8番・岡田選手の一打で追加点を挙げ、これでスコアは6対3。埼玉西武が再び3点のリードを取り戻した。

リードを握った埼玉西武が試合の流れを完全に引き寄せたかに思われたが、オリックスの3番手・小林投手が5回裏の埼玉西武の攻撃を3者連続三振に切って取ると、6回表の攻撃で、オリックス打線が奮起した。先頭の代打・駿太選手が安打で出塁し、続く宗選手のゴロの間に進塁。1死2塁から代打・西野選手が適時打を決めて1点を返すと、2番・大城選手も右前打でつなぎ、1死1,2塁から3番・吉田正選手が打った瞬間それと分かる逆転3ランを放つ。これでスコアは7対6。若き大砲の2試合連続弾で、オリックスが試合をひっくり返した。

7回裏、7番・金子侑選手の逆転適時二塁打で埼玉西武が1点のリードを握るが、直後の8回表、先頭の西野選手が二塁打で出塁し、続く大城選手が犠打を決め、3番・吉田正選手が粘って四球をもぎ取る。この1死1,3塁の好機で代打・小谷野選手が、埼玉西武の6番手・シュリッター投手から来日初の被弾となる第6号逆転3ラン。吉田正選手に続く豪快アーチで、オリックスがスコアを10対8とし、またもやリードを取り返した。

オリックスの2点リードで迎えた9回裏、マウンドには守護神・平野投手が上がる。5番・山川選手に今日2本目のソロアーチを浴びるも、リードを守り切ってゲームを締めた。

試合は10対9でオリックスが勝利。先制を許しながら7人の投手をつぎ込んで耐え、打っては14安打10得点の猛攻でシーソーゲームを制した。守護神・平野投手は、今回のセーブで史上13人目の通算150セーブに到達。節目の記録を見事勝利で飾った。敗れた埼玉西武は、打線が奮起したものの投手陣が踏ん張れず。最後まで諦めない姿勢を見せたが、あと1点が遠かった。

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