6回に放った左翼席上段へ一発は132メートルの特大弾
■福岡ソフトバンク 5-2 北海道日本ハム(15日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクのアルフレド・デスパイネ外野手が、“二振り”でファイナルステージ進出を呼び込んだ。15日、本拠地ヤフオクドームで行われた北海道日本ハムとの「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第3戦。キューバ人助っ人は、勝ち越しソロを含む2打席連発でチームを勝利に導いた。
「2本とも完璧だった」と、試合後に振り返ったデスパイネ。1本目は同点で迎えた4回だった。北海道日本ハム先発の杉浦が投じた2球目、真ん中高めのストレートをジャストミート。快音を残した打球はバックスクリーン左に飛び込む勝ち越しのソロとなった。
この日2本目は驚愕の一発となった。1点差に迫られた直後の6回。この回からマウンドに上がったトンキンから放った。前の打席と同じく、1ボールからの2球目、内角高めのストレートを捉えた。「最初はファールかと思った。(フェアゾーンに)戻ってきたというわけじゃなく、出たところから真っ直ぐ、レフト線上を飛んで行った」。高々と舞い上がった打球はレフトポール際に飛ぶと、切れることなくスタンド上段に飛び込んだ。
2打席連発、リードを再び2点に広げる一発は、ヤフオクドームに設置されている高性能弾道計測システム「トラックマン」によると打球速度168キロ、飛距離132メートルを計測する特大弾。試合後には「コンパクトにいこうと意識して打った」と振り返った。
これでファーストステージ3試合で3本塁打。第1戦では満塁本塁打を放っており、3試合で11打数6安打の打率.545、6打点と大暴れしている。「達成感を感じている。1戦目からチームに貢献したいという気持ちを強く持っていた」という頼もしき助っ人。報道陣から「メットライフドームは好きか?」と問われると「全部の球場が好きだよ。千葉以外はね」とニヤリ。かつての本拠地の名前を挙げる冗談を飛ばし、上機嫌で帰路についた。
(Full-Count編集部)
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