北海道の被災者へ「本当に申し訳ありませんでした」
■福岡ソフトバンク 5-2 北海道日本ハム(15日・ヤフオクドーム)
北海道日本ハムが福岡ソフトバンクに敗れ、ファイナル進出を逃した。15日、敵地ヤフオクドームで行われた「パーソル クライマックスシリーズ パ」ファーストステージ第3戦。第2戦に勝ち逆王手をかけた北海道日本ハムだったが、投手陣が福岡ソフトバンク打線にソロ本塁打5本を浴びて敗戦。試合後、栗山英樹監督は開口一番に「選手たちは一生懸命やってくれたんですけど、僕の能力がなく、本当に申し訳なかったです。すいませんでした」と謝罪した。
先発の杉浦が初回、明石にソロ本塁打を浴びて先制を許した。同点に追いついた直後の4回にも杉浦がデスパイネにソロを浴びると、井口にスイッチ。だが、2番手右腕も松田にソロを許してリードを広げられた。6回に1点差に詰め寄ったが、その裏にマウンドに上がったトンキンがデスパイネ、中村晃に2者連発を浴びて万事休した。
悔しい敗戦に指揮官は責任を一身に背負い込んだ。「結果はすべてこちらの責任なので。結果的にこういう終わり方をしたという責任もあるし、もっとチーム全体が強くならないといけないのは間違い無く事実。自分がもし(来年も)やるのであれば、しっかりやっていきたいと思います。こういう終わり方すると、去年よりも悔しい思いして終わっているし、選手に申し訳ない気持ちだけしか残っていない。自分の勉強が足りないとハッキリした1年だったかなと感じています」と語り、悔しさをにじませた。
今季は9月6日に北海道胆振東部地震が発生。選手たちも被災した。さらには台風に見舞われるなど、本拠地が相次いで災害に見舞われた。被災者に、北海道民に元気と勇気を届けるべく戦ったシーズンでもあった。それだけに、志半ばでの敗退となり、栗山監督は「1年間応援してくださって、それはこちらに伝わっていたので感謝の気持ちでいっぱい、感謝だけしかないです。それにお応えすることができなくて申し訳なかったです。北海道にいろいろ災害があって、なんとかと思っていたんですけど、苦しまれている人、本当に申し訳ありませんでした」と語っていた。
(Full-Count編集部)
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