好みはさまざま。女性ファンを引き付ける選手とは?

パ・リーグ インサイト

2016.6.10(金) 00:00

(C)PLM
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近年、女性のプロ野球ファンは急増中。オリックス・バファローズの「オリ姫」、福岡ソフトバンクホークスの「タカガール」など、公式に女性ファンの呼称が作られるほどにまでなった。女性ファンを増加させるために各球団はさまざまな努力をしており、女性ファンの存在がプロ野球界を盛り上げているといっても過言ではない。

野球に興味を持つきっかけはさまざまではあるが、一番の取っ掛かりとなるのはやはり「選手」。では、女性ファンは選手にどのような魅力を感じて、球場に足を運んでいるのだろうか?パ・リーグに興味のある「パ・リーグ女子」であるという、都内在住の3人の女子大生に、お気に入りという3選手の魅力を聞いてみた。


【躍動感がカッコイイ!! 埼玉西武 高橋光成投手】

大阪府出身の1人目が挙げたのは、埼玉西武ライオンズ・高橋光成投手。2013年に前橋育英高の2年生エースとして夏の甲子園で優勝し、プロ1年目の昨季はいきなり5勝を挙げる活躍を見せた。投手陣の軸になりうる素質を秘めているホープである。

「高橋投手の、長身を生かした躍動感溢れるフォームがかっこいい。キャンプの時のファンサービスが良かったし、好青年というイメージがある」と語る、高校時代から高橋光成投手のファンである女性。「去年まで高橋投手のユニフォームを着用しているファンは少なかったが、今ではユニフォームを着用するファンも多く、個人のグッズが出るほど人気になっていく姿を見て微笑ましく思う」と高橋光成投手の人気向上に喜んでいる。マウンドに上がれば19歳とは思えないほど堂々たるピッチングを見せる高橋光成投手に対し、「将来球界を代表するピッチャーになってほしい」と期待を込め応援している。


【ルックスとプレーの「ギャップ」がいい!! 北海道日本ハム 谷口選手】

北海道出身の2人目が挙げたのは、北海道日本ハムファイターズ・谷口雄也選手。谷口選手は走攻守の三拍子が揃った、プロ6年目の外野手。今年は開幕スタメンを勝ち取り、コンスタントに試合出場を果たしている。

谷口選手といえば「可愛すぎるスラッガー」としてメディアに多数取り上げられるなど話題になり、実況・解説者までもが「谷口きゅん」と呼ぶほど。女性ファンは「甘いマスクと男っぽさのあるバッティングとのギャップが好き。同期である西川選手と仲が良く、キャッチボール中やベンチ内で話をしたりしているのを見るのも楽しい」と語る。谷口選手は女性を虜にするルックスだけではなく、ここぞの長打力と50メートルを5.7秒で駆け抜けるという俊足も持ち合わせており、そのギャップに魅力を感じる女性ファンが多い。また、自身のTwitterを通してファンに素顔をさらけ出しており、それによって親近感を抱くファンも多いのだろう。


【彼のおかげでプロ野球ファンに!! 千葉ロッテ 成田投手】

東京都出身の3人目は、千葉ロッテマリーンズ・成田翔投手。成田投手は昨夏の甲子園で秋田商業高のエースとしてチームを80年ぶりのベスト8へ導き、「みちのくのドクターK」と称されて千葉ロッテからドラフト3位指名を受けた。「夏の甲子園で活躍している姿をニュースで見て、それまで野球のルールもあまり分からなかった私が野球ファンになった。成田投手が千葉ロッテに入団したから、私は千葉ロッテのファンになった」と成田投手と同年代の女性ファンは語る。また「成田投手が登板の日にロッテ浦和球場に行ったが、平日でも満席だった」ということから、成田投手の人気もうかがえる。将来のスター候補として、これからの活躍に期待し応援している女性ファンは多数存在している。


「1人の選手を追っかけ、成長を見守る」ということがプロ野球の魅力と感じる女性ファンは多い。ファンになった選手が試合で活躍している姿を見て、所属チームやプロ野球を好きになる。女性ファンが実際に球場に足を運んで選手の成長過程を観に行く理由は、女性特有の母性本能をくすぐられる点が感じられるからではないだろうか。

男性は「プロ野球の魅力を感じて、選手の魅力を感じる」という流れなのに対して、女性は「選手の魅力を感じてから、プロ野球の魅力を感じる」というファンが多い。プロ野球の各選手は、たくさんの魅力を持っている。「その魅力がいかに出せるか」がより多くの女性ファン獲得への鍵となりそうだ。

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