10月11日、レギュラーシーズンの全試合を終了し、74勝66敗3分、リーグ3位の成績で2018年を終えた北海道日本ハム。前半戦で首位・埼玉西武にゲーム差なしまで迫ったが、直接対決を落とすとあっという間に福岡ソフトバンクにも抜かれてしまい、3位という成績に落ち着いた。
チームの投打における上位選手は以下の通り。
投手成績
【防御率】
1.上沢投手3.16
2.マルティネス投手3.51
【勝利数】
1.上沢投手11勝
2.マルティネス投手10勝
3.有原投手8勝
【ホールド】
1.宮西投手37ホールド
2.トンキン投手20ホールド
3.石川直投手18ホールド
【奪三振】
1.上沢投手151奪三振
2.マルティネス投手93奪三振
3.有原投手87奪三振
【試合数】
1.公文投手57試合
2.宮西投手55試合
3.トンキン投手53試合
先発投手では、昨季の勝ち頭・有原投手がなかなか本調子を取り戻せない中で、上沢投手とマルティネス投手の2人が規定投球回に到達し、ともに2桁勝利を挙げた。上沢投手はプロ7年目、マルティネス投手は来日1年目で2桁勝利。2人はリーグトップの17試合でクオリティ・スタートも達成し、安定した投球で先発陣を支えた。
救援陣では、宮西投手が37ホールド(41HP)で最優秀中継ぎ投手賞を獲得。また、キャリアハイの成績を残す選手が多く見られ、チームトップの57試合に登板した公文投手や、36試合で防御率2.16の好成績を残した浦野投手、自己最多の52試合に登板した石川直投手の台頭で、リーグ屈指の救援陣を形成している。
打撃成績
【打率】
1.近藤選手.323
2.西川選手.278
3.中田選手.265
【本塁打】
1.レアード選手26本
2.中田選手25本
3.大田選手、アルシア選手14本
【打点】
1.中田選手106打点
2.近藤選手69打点
3.レアード選手65打点
【盗塁】
1.西川選手44盗塁
2.中島卓選手29盗塁
3.近藤選手5盗塁
近藤選手は、夢の4割到達とはならなかったものの、リーグ3位の打率.323と持ち前の打撃センスを発揮した。今季から4番とキャプテンを務めている中田選手は、自身4度目の100打点をマークして打線をけん引。移籍2年目の大田選手は、けがに見舞われながらもチーム3位の14本塁打。「恐怖の2番打者」として、チームの新たな顔となった。
機動力の面では、西川選手が44盗塁をマークし、自身3度目となる盗塁王のタイトルを手中に収めた。シーズン序盤は極度の打撃不振に苦しんだが、選球眼が大きく向上。気が付けば打率.278まで持ち直し、リーグ最多の96四球を選んで、チームの切り込み隊長としての役割を果たした。
2018年シーズンはリーグ3位に終わった北海道日本ハム。とはいえ、昨季からこんなにも早くAクラスに復帰することを予想していた人は、そう多くはなかったはずだ。多くの新戦力が台頭し、高卒ばかりの主力もさらに成長を見せるなど、上位2チームにも引けを取らない実力を秘めていることは誰もが知るところ。先の地震で傷ついた北の大地のためにも、あとは下剋上日本一へ突き進むだけだ。
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