甲斐のサインに首を振り直球を選択「詰めの甘さが出た球」
■北海道日本ハム 4-2 福岡ソフトバンク(14日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクの加治屋蓮投手が14日、北海道日本ハムとのクライマックスシリーズファーストステージ第2戦で大田に痛恨の勝ち越し打を許し敗戦投手となった。ここまでリリーフ陣を引っ張ってきた右腕は「自分の詰めの甘さが出た」と猛省していた。
球団タイ記録となる72試合に登板してチームに貢献してきた“8回の男”が、クライマックスシリーズ初黒星を喫した。同点の8回にマウンドに上がった加治屋は、2死二塁の場面で大田と対決。フォークボールで2つの空振りを奪いながらも、フルカウントから甘く入ったストレートを痛打された。
甲斐のフォークボール要求のサインに首を振って選んだのは「今シーズン、自分をここまで成長させてくれたインコースの真っすぐ」だった。しかし、それがわずかに甘めに入った。
「もっと厳しくいける場面でもあったのに、自分の詰めの甘さが出た球だったのかなと思います。その前の空振りを見ても、フォークに合っていないのは誰が見ても明らかなこと。もっと冷静になれる精神状態でマウンドに上がれるようにしないといけないです」
それでも、試合後の工藤公康監督は「彼への信頼は変わらない」と強調。加治屋も「コーチの方や野手の人たちからも『明日もあるから切り替えて。また明日頼むぞ』と言われたので、明日は絶対にリベンジしたいです」と、懸命に前を向いた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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