菊池がメジャー挑戦なら新ポスティングシステム適用「彼は非常に良い」
2009年以来の世界一を目指したヤンキースは今季、地区シリーズで宿敵レッドソックスに1勝3敗で敗れ、シーズンを終えた。地元メディアは早くもオフの動きに注目。埼玉西武の菊池雄星投手を「スカウティングしている」と伝えている。
地元メディア「リバー・アベニュー・ブルース」に寄稿したのは、米CBSスポーツでもコラムニストを務めるマイク・アクシサ記者。オフに注目されるヤンキースの動きをいくつか挙げており、その中の1つに「キクチがポスティングされるだろう」という項目を設けている。
記事では、埼玉西武が正式に菊池のポスティングシステム(入札制度)の利用を容認した場合について、「全てのMLBチームに30日間の交渉期間が与えられ、契約するチームは埼玉西武ライオンズに支払いをする」と流れを紹介。さらに、昨年末に日本野球機構(NPB)、大リーグ機構(MLB)、大リーグ選手会で合意した新ポスティングシステムでは、譲渡金が従来の上限2000万ドル(約22億4400万円)ではなく、契約金によって決まることも伝えている。今オフ、ポスティングシステムで移籍する選手が適用第1号となる。
「契約金2500万ドル(約28億円)未満の場合、総額の20%」
「契約金2500万ドル~5000万ドル(約28億円~56億円)の場合、500万ドル(約5億6000万円)プラス2500万ドル(約28億円)を超えた金額の17.5%」
「契約金5000万ドル(約56億円)の場合、937万5000ドル(約10億5000万円)プラス5000万ドル(約56億円)を超えたの金額の15%」
特集では、上記の支払い金額について紹介しつつ、スカウトが視察しているという日本在住の記者のレポートを元に「報道ではヤンキースがキクチをスカウティングしていると言われている」と指摘。さらに、「この27歳は終わったばかりのシーズンで163回2/3を投げ、防御率3.08、奪三振率23.4%の成績を残した。これは平均奪三振率が18.9%のリーグでのことである」と今季の成績についても言及している。
菊池の評価については、「肩の負傷歴があり、入札時のユウ・ダルビッシュ、マサヒロ・タナカ、ショウヘイ・オオタニのようなエースのポテンシャルがあるとは考えられていない」としつつも、「しかし、彼は非常に良く、まだ27歳であり、ヤンキースは先発を必要としている。キクチの動向は今オフに注目されるだろう」と結論づけた。
ヤンキースの来季の先発ローテーションには、ルイス・セベリーノ、田中将大の2人以外は残らない可能性があるとされている。補強は必須となっており、日本球界最高の左腕の獲得に動く可能性は十分にありそうだ。
(Full-Count編集部)
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