それでも「負けたら追い込まれるが終わりではない」
■福岡ソフトバンク – 北海道日本ハム(13日・ヤフオクドーム)
13日、パ・リーグ2位福岡ソフトバンクと同3位の北海道日本ハムによるクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージがヤフオクドームで開幕する。最大3戦の超短期決戦に、工藤公康監督はどう挑むのか。
ヤフオクドームで行われた前日の共同会見の後、工藤監督が改めて意気込みを語った。2勝で勝ち抜けとなる超短期決戦だけに、13日の初戦が重要なカギを握る。指揮官はは「大事ですね、もちろん」としながらも、「負ければ追い込まれるが、それで終わりではない。勝てば勝った、負ければ負けたで反省をして、それを次に活かしていくことになる」と冷静に語った。とはいえ、現役時代から幾度となく短期決戦を経験してきた指揮官としては、やはり初戦を是が非でも取りたいというのが本音だろう。
シーズン中は「6番、7番がポイントゲッターと考えている」と語っていたが、「短期決戦ではラッキーボーイ的な存在が出てくるもの。『6番、7番がポイントゲッター』というのは、ケースバイケースになるかなと思う。(イニングによって)どこが(攻撃の)起点になるのかというのもある」と分析する。
さらに「上沢投手からチャンスを作る機会は少ないだろうが、少ないチャンスでどう得点するかが大事なところ」と難敵攻略にも意欲十分。デスパイネが体調不良で13日の出場は当日の状態を見てから判断することになる。初戦の打順は「明日コーチと話し合って決める」としたが、そのデスパイネは上沢投手に対して今季の対戦打率.222ながら、2本の本塁打を放っているだけにスタメンから外したくはないところだ。
ファイナルステージのような1勝のアドバンテージはないが、多くのファンの声援を受けるホームアドバンテージを最大限に活かして、大事な初戦をものにしたい。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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