高校の先輩である千葉ロッテ井口監督も花束を贈呈
■北海道日本ハム 5-4 千葉ロッテ(10日・札幌ドーム)
今季限りで現役を引退する北海道日本ハムの矢野謙次外野手が10日、引退試合に臨んだ。本拠地・札幌ドームで行われた千葉ロッテ戦。1点をリードして迎えた7回に代打で登場し、左前安打を放った。
巨人、北海道日本ハムで“代打の切り札”として活躍してきた矢野らしく、最後も代打で登場した。本拠地のファンの大声援を背に、7回2死一塁で「4番・近藤」に代わって、打席に向かうと、1ボール2ストライクからの7球目、唐川が投じた真っ直ぐを弾き返し、打球は三遊間を破る左前安打となった。
チームが5-4で勝利を収めると、試合後には引退セレモニーが実施。栗山英樹監督、選手ら全員が揃いの“矢野Tシャツ”を着用してベンチ前に整列。今季途中まで北海道日本ハムに在籍していた千葉ロッテ岡大海も同じTシャツを着用し、セレモニーに参加した。
小久保裕紀氏、巨人の高橋由伸監督、栗山英樹監督らのメッセージが流れたあと、中田翔、大田泰示、西川遥輝から花束を受け取ると、その目には光るものが。大田、西川の目には涙。国学院久我山高校の先輩である千葉ロッテ井口資仁監督と岡、そして2人の子供からも花束を贈られた。
引退の挨拶に立った矢野は「今日この場を用意してくださった関係者の皆様、ファンの皆様、本当にありがとうございます。16年間1度もレギュラーをとったこともなく、生え抜き選手でもない私にこれだけの晴れ舞台を用意してくださったことに心から感謝しています」などと、瞳を潤ませ、声を震わせて語ると、最後に「ファイターズ、最高!!」と絶叫。チームメートの手で10回胴上げされ、16年間の現役生活に幕を下ろした。
(Full-Count編集部)
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