本拠地でレギュラーシーズン最後の2連戦「ここからCSと思ってやっていく」
北海道日本ハムは10日、本拠地でレギュラーシーズン最後の2連戦(千葉ロッテ戦)に挑む。13日から福岡ソフトバンクとのクライマックスシリーズ(CS)第1ステージを控えており、栗山英樹監督は「ここからCSと思ってやっていく」とCSモード突入を宣言した。
先月6日に発生した北海道胆振東部地震による試合中止によって、CS直前の公式戦という日程になった。「今でも苦しんでいる北海道の皆さんがいて、そういうことが作り出した2試合。『ちゃんと生かしてくださいよ。クライマックスに向かっていい試合を見せてくださいよ』という思いが込められていると思う。何も言わなくても、今日から選手はそれぞれスイッチが入るはず」。被害の大きかった厚真町、安平町など4町の被災者734人を招待している試合で、ファイターズらしい全力プレーで白星を届ける。
日程が空いて迎えた過去のCSと違って、試合勘を養うには良い機会になる。「2試合で実戦勘が戻るかと言ったら、そう簡単ではないけれども、考えてもしょうがない。何がプラスで何がマイナスか分からないし、言い訳はできない。北海道の皆さんのために、絶対うまくいくんだと思ってやるしかない」と指揮官。この特別な2試合を最大限生かし、弾みをつけて福岡に乗り込む。
(石川加奈子 / Kanako Ishikawa)
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