柳田悠岐選手が四冠、驚きの規定投球回「到達0」。福岡ソフトバンク・チーム成績トップ3

パ・リーグ インサイト

2018.10.9(火) 14:05

福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手(C)パーソル パ・リーグTV
福岡ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手(C)パーソル パ・リーグTV

 10月8日、レギュラーシーズンの全試合を消化し、82勝60敗1分、リーグ2位の成績で2018年を終えた福岡ソフトバンク。12球団屈指の選手層で、昨季からの連覇を目指したが、多くの故障者に悩まされて一時はBクラス転落も味わったシーズンだった。しかしさすがの強さを見せ付けて2位に食い込み、リーグ覇者・埼玉西武を最後まで脅かし続けた。

 チームの投打成績における上位選手は以下の通り。

投手成績

【防御率】
(規定投球回到達者なし)

【勝利数】
1.千賀投手13勝
1.石川投手13勝
3.バンデンハーク投手10勝

【ホールド】
1.加治屋投手31ホールド
2.嘉弥真投手25ホールド
3.モイネロ投手13ホールド

【奪三振】
1.千賀投手163奪三振
2.バンデンハーク投手127奪三振
3.石川投手96奪三振

【試合数】
1.加治屋投手72試合
2.嘉弥真投手67試合
3.森投手66試合

 3人の2桁勝利投手を擁したが、何と規定投球回に到達した投手がいなかった。石川投手とチーム最多勝を分け合った千賀投手は、4回の登録抹消があった中で、昨年に並ぶ自己最多の13勝を挙げた。石川投手はチームの要求に応じて、先発とロングリリーフをこなし、苦しい台所事情を支えた。

 昨季最多勝の東浜投手が7勝に終わり、リーグMVP・サファテ投手が序盤で離脱するなど苦しんだ投手陣。しかし、育成ルーキーながら3勝を挙げた大竹投手や、シーズンの途中に加入して先発ローテーションの一角を担ったミランダ投手など、新戦力の活躍も目立った。特に、昨季までの通算登板がわずか4試合だった加治屋投手は、リーグトップかつ球団記録タイの72試合に登板。森投手とともに勝利の方程式を担い、救援陣の柱を務め上げた。

打撃成績

【打率】
1.柳田選手.352
2.中村晃選手.292
3.上林選手.270

【本塁打】
1.柳田選手36本
2.松田選手32本
3.デスパイネ選手29本

【打点】
1.柳田選手102打点
2.松田選手82打点
3.デスパイネ選手74打点

【盗塁】
1.柳田選手21盗塁
2.上林選手13盗塁
3.牧原選手 9盗塁

 昨季は本塁打・打点の二冠に輝いたデスパイネ選手が故障の影響もあり成績を落とす中、柳田選手が打者成績のチーム四冠に輝いた。この他にも四球、出塁率、得点といった項目でもチームトップの数字を残し、文字通りチームの主軸として君臨した。

 投手陣同様、若手選手の台頭が目立った今年の打線。中でも上林選手は、全試合出場を果たしてチーム4位の22本塁打、2位の13盗塁、3位の17犠打も記録し、大幅に成績を落とした昨季終盤の悔しさを晴らした。

 多くの主力が故障に見舞われ、なかなかベストオーダーを組むことができなかった2018年シーズンだった。そんな中でも、その穴をチャンスと捉えた多くの若鷹が躍動し、「さすがは福岡ソフトバンク」と言わしめる戦いぶりを示した常勝軍団。今後は、「パーソル CS パ」を勝ち抜いての下克上で、2年連続の日本一を目指すことになる。

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