本拠地最終戦を飾った鷹・工藤公康監督 本多の2安打に「ファンの人も喜んでくれた」

Full-Count 福谷佑介

2018.10.6(土) 22:57

福岡ソフトバンク・工藤公康監督※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)
福岡ソフトバンク・工藤公康監督※写真提供:Full-Count(写真:藤浦一都)

8回には打線繋がり、本多に5打席目が回る「甲斐くんはホッとしてたと」

■福岡ソフトバンク 8-3 埼玉西武(6日・ヤフオクドーム)

 福岡ソフトバンクが本拠地最終戦を白星で飾った。6日、ヤフオクドームで行われた埼玉西武戦。本多雄一内野手の引退試合ともなった一戦は、2点ビハインドの2回に西田が逆転3ランを放ってひっくり返すと、打線が繋がって快勝。「1番・二塁」で先発した本多も第4打席で三塁打、第5打席でも二塁打を放って2安打と活躍した。

 試合後、工藤公康監督は「ナイスゲームでした。ファンの皆さんの前で勝てたのは良かったと思います。ポンちゃん(本多のニックネーム)も2本打ってくれて、ファンの人も喜んでくれて良かったと思います」と語り、本拠地最終戦の勝利とラストゲームとなった本多の活躍を喜んだ。

 2点を先制されたが、3回に西田が3ランを放って逆転。3回には3四死球で満塁として内野ゴロ2つで2点を加えた。8回にはグラシアルのソロ、そして本多へ第5打席を回すために打線が繋がって代打・明石が2ラン。この回3点を追加して勝負を決めた。

 本多は遊ゴロ、四球、空振り三振のあとの第4打席で右翼線を破る三塁打。13年間のプロ生活を支えた快足を武器に三塁を陥れた。さらに味方打線の繋がりによって巡ってきた第5打席は遊撃の頭上を抜いて左中間への二塁打を放った。

 2安打で優秀の美を飾った本多に、引退セレモニーで花束を渡した指揮官は「(8回は)ネクスト(バッターの)甲斐くんは(明石くんの本塁打で)ホッとしてたと思いますよ。100%、何としてでも回せと言っていたので。回って良かったですし、そこでいいバッティングしてくれていい思い出になったと思います」と目を細め、花束を渡した際のやり取りを「13年間お疲れ様と。4年だったけど、活躍してくれてありがとう。これから一緒にやることがあるかもしれないし、その時はよろしくお願いします」と明かしていた。

 今季苦杯を舐めさせられ、頂点を奪われた埼玉西武との最終戦で勝利した福岡ソフトバンク。「勝つということが何よりも選手にとって、ファースト(ステージ)は突破しないといけないですけど、ファーストに勝ったときに自信を持っていけるところに繋がる」と指揮官。下克上を目指すクライマックスシリーズに向けて、意味のある1勝となった。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

記事提供:Full-Count

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