元新人王は2人のコンビを絶賛「球界で最大のスターが2人もいます」
ルーキーイヤーに圧巻の活躍を見せたエンゼルスの大谷翔平投手。打者としては打率.285、22本塁打、61打点の活躍で、ア・リーグ新人王有力候補に浮上しているが、エンゼルスのビリー・エプラーGMは今季MVP候補に挙がっているマイク・トラウト外野手とのコンビが今オフのFA補強における名手獲得の口説き文句になると断言している。
地元テレビ局「FOXスポーツウェスト」に登場した強化責任者のエプラー氏は1993年の新人王で「ミスター・エンゼル」の愛称で知られるティム・サーモン氏と対談した。
「確かにオオタニは本当に魅力的な選手です。この球団にはベースボールと言いますか、球界で最大のスターが2人もいます。オオタニとマイク・トラウトです。最大のビッグネームではないかもしれませんが、最も興味深い2人です。チームにはこの2人がロースターにいる中で、どんなFA補強を展開するつもりですか? トラウトの現行の契約はあと2年です。この状況を踏まえて、来年、そして、この2年の強化計画を教えてください」
サーモン氏は大谷とトラウトのコンビをスポーツ界最大級の相棒と称賛している。大谷は指名打者として大ブレークし、右肘靭帯損傷発覚まで投手としては10試合に登板。4勝2敗防御率3.31と活躍した。
一方、すでにMVP2度も受賞しているトラウトは打率.312、39本塁打、79打点、24盗塁と大暴れだった。米国で「トラウタニ」とも呼ばれる2人は9月に栄冠に輝いた。トラウトはア・リーグ月間最優秀選手に、大谷は月間最優秀新人選手にそれぞれ選出されている。
その一方で、トラウトの契約は2020年で満了となる。エンゼルスは生涯契約で延長を計画していると米メディアは報じているが、全米で話題を巻き起こした最強コンビは来季以降も、チームの看板となるのだろうか。
「なぜ(エンゼルスに)移籍しないんだ? こういう選手たちと共にプレーしようじゃないか」
「ショウヘイはあらゆる打撃面のメトリクスで上位の5%に入っているのです。そして、トラウトは上位1%です」
エプラーGMはトラウトと大谷コンビの攻撃面での貢献度の高さを爆笑しながら説明。そして、この2人がチームの補強における殺し文句となると主張している。
「この男たちが中軸にいるということは痛快ですよ。過去の優勝チームを振り返って見ると、打線の3番4番コンボは衝撃的でしたよね。我々を魅力的なチームにさせてくれる要素は、それなのです。FA市場や他の選手たちの中でも話題になることでしょう。『なぜ(エンゼルスに)移籍しないんだ? こういう選手たちと共にプレーしようじゃないか』とね」
トラウト・大谷のコンビと同じ打線に立つこと。それはメジャーの実力者にとっても大いなる魅力だという。
昨オフも大谷争奪戦を制した後、イアン・キンズラー内野手(現レッドソックス)、ザック・コザート内野手という実力者を獲得したエンゼルス。キンズラーは移籍当初、決断の理由の1つに大谷獲得を挙げていたが、二刀流のスーパースターはルーキーシーズンの爆発で全米に「ベーブ・ルースの再来」と呼ばれる才能を改めて証明した。
トラウトと大谷の中軸こそがエンゼルスの看板であり、ストーブリーグにおいても大きな武器になるとエプラー氏は確信していた。
(Full-Count編集部)
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