好投の高橋礼が4回降板「予定通りだが申し訳ない」
■福岡ソフトバンク 10-2 千葉ロッテ(3日・ヤフオクドーム)
福岡ソフトバンクは3日、本拠地での千葉ロッテ戦を10-2で勝利した。打線が7試合ぶりに2桁安打を放ち10点を奪って快勝。先発の高橋礼は4回を1安打無失点の好投も、5回から継投に入りプロ初勝利はならなかった。
初回こそ、相手エラーや四球で4点をもらった形になったが、5回と6回に2本のタイムリーが出て3点ずつを奪い、9月12日以来の2桁得点を記録した。工藤公康監督も「今まではホームランで点を取ることが多かったですが、タイムリーヒットが出てよかったと思いますし、点が欲しい時に取れたと思います」と、3本の本塁打が出た前日とは違う得点パターンを喜んだ。
先発の高橋礼については「落ち着いてしっかり投げていたなと思うくらい、ナイスピッチングだったと思います。自分の球が通用するという自信が出てきているのかなとも思いますね」と称賛。勝利投手の権利がつく目前での降板については「(4回に足を直撃した)打球(が理由)ではありません。もともと3回もしくは4回と決めていたので。勝利投手ということはわかっていましたが、最初から決めていたので、その点は申し訳ないと思います」とした。
また、9回には大竹が初のリリーフ登板。1イニングをしっかりと抑えたが「クライマックスシリーズのことも考えての登板です。また今後みんなで話し合いながら決めていきますが、高橋くんに関しては長いイニングもいけることが証明できたし、大竹投手もリリーフからでもいけることがわかった。これでまた僕らに引き出しが増えたと思います。高橋くんには(レギュラーシーズンで)もう一度投げる予定にしていますが、(その起用法は)また後日わかる日がくるので、楽しみにしておいてください」と語った。
この日は今季限りで現役を引退する千葉ロッテの大隣が先発でのラスト登板。いつものオーダーで臨んだ福岡ソフトバンクは、1番の上林が2球目をライト前へと運んだ。それについては「そうですね…。僕はあそこは上林くんですからガチンコでいった方が良かったと思います」としながらも、少し大隣に申し訳なさそうな表情も見せていた。
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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