今日から対戦カードが変わり、リーグ首位の福岡ソフトバンクと2位・楽天の直接対決が、Koboパーク宮城で行われる。前のカードで着実に連勝を重ねている福岡ソフトバンクは、勢いそのままにこのカードをものにし、首位固めといきたいところだ。大事な先発マウンドを任されるのは東浜投手。現在、防御率部門でリーグ2位につける右腕が、どれだけ楽天打線を抑え込めるか期待したい。
一方楽天は、昨日までの埼玉西武とのカードで3連敗を喫し、ゲーム差を徐々に詰められている。何とか良い流れを引き寄せ、再び首位との差を縮めたい今日の試合の先発を、岸投手に託す。テンポのいい投球と、故障による離脱者が戻りつつある打線の奮起に期待したい。
試合は1回表に早くも動く。先頭の明石選手が内野安打で出塁し、2番・今宮選手が犠打で送ると、2死2塁の場面で4番・柳田選手が岸投手の変化球をすくい上げ、左中間席最前列に飛び込む28号2ラン。主砲の一発で、福岡ソフトバンクが2点の先制に成功した。
その後は小雨が降りしきる中、東浜投手と岸投手が期待通りの好投を披露し、ともに走者を得点圏に進ませないイニングが続く。
試合が再び動いたのは4回裏。2死で迎えた6番・アマダー選手が変化球に対応して左翼席へ第18号ソロ。楽天がスコアを1対2とし、1点差に詰め寄る。
しかし、福岡ソフトバンク打線が7回表、岸投手に襲い掛かる。先頭のデスパイネ選手が、打った瞬間それと分かるバックスクリーン直撃の27号ソロを放つと、続く松田選手も初球を強振して右翼席へ20号ソロ。2者連続本塁打で楽天を一気に突き放す。
東浜投手は5回以降、7回裏まで3イニングス連続の3者凡退。追加点を与えない。8回裏にはモイネロ投手、9回裏にはサファテ投手が登板し、楽天打線の反撃を完璧に封じ込めると、3点リードを守り切った福岡ソフトバンクが、4対1で楽天に勝利した。
先発の東浜投手は、7回を投げて被安打3、奪三振5、与四球1、失点1という快投で、リーグ単独トップに躍り出る13勝目。打線も一発攻勢で東浜投手を後押しし、チームは首位固めに成功した。明日の先発の千賀投手は、7月1日以降6試合に先発して4勝無敗。早くも1位、2位直接対決のカード勝ち越しを決めるべく、大事な一戦のマウンドに上がる。
一方、アマダー選手の一発のみに抑えられた楽天。本拠地での大歓声を背に、まずは連敗の嫌な雰囲気を払拭したい。明日の試合はエース・則本投手が先発マウンドへ。エースの力投と、強力打線の復調に期待がかかる。
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