【MLB】大谷翔平の手術でエ軍に「2つの疑問」 米メディア指摘「来季打つことができるか」

Full-Count

2018.10.3(水) 10:32

エンゼルス・大谷翔平※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)
エンゼルス・大谷翔平※写真提供:Full-Count(写真:Getty Images)

2019年シーズンに大きな影響、大物FA投手の補強に動く可能性も?

 エンゼルスの大谷翔平投手はメジャー1年目のシーズンを戦い終え、1日(日本時間2日)には右肘靭帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)を受けたことが発表された。手術は無事に成功。投手としての復帰は2020年になる見込みだが、来季は打者に専念しての活躍が期待される。米メディアは、大谷のリハビリの経過がエンゼルスの2019年シーズンの行方を大きく左右すると見ている。

「ロサンゼルス・エンゼルスは2019年の新しいスタートに向けオフシーズンに突入する」とのタイトルで特集を組んだのは「NBCスポーツ」電子版だ。記事では、「球団史上最高の選手」であるマイク・トラウトが入団してから、エンゼルスが世界一に輝いたことがないという事実に言及。80勝82敗のア・リーグ西地区4位に終わった今年についても「残念なシーズン」として、「オフシーズンに向け、このチームには懸念が多くある」としている。

 大谷はシーズン終了翌日に手術を受けたが、これが「大きな2つの疑問につながる」と指摘。1つ目はエンゼルスの大きな課題となっている先発ローテーション。「オオタニなしで2019年のローテーションはどうなるか?」。特集ではこのように投げかけた上で「エンゼルスはメジャーリーグの投手陣に関して本当に厳しい状況にある」としている。

 近年、大谷以外にもエンゼルスにはトミー・ジョン手術を受ける投手が続出しており、厳しい状況が続いている。レギュラーシーズン終盤にマット・シューメーカーが復帰し、左腕のアンドリュー・ヒーニー、ルーキーのハイメ・バリアらが好成績を残したことはプラス要素としながらも、「エンゼルスはダラス・カイケル、パトリック・コービン、チャーリー・モートン、J・A・ハップなどのトップレベルのFA投手を追い求めるかもしれない」とオフシーズンの動きを予想している。

「エンゼルスはまだオオタニが来季打つと正式に発表していない」

 そして、もう1つの疑問が「オオタニは来季打つことができるか?」。スローイングをしないDHであれば、4か月~6か月程度で復帰できるとの医師の見立てもあるが、当然ながら個人差はある。記事では、打者のリハビリ期間は一般的に6~9か月とした上で「しかし、エンゼルスはまだオオタニが来季打つと正式に発表していない」と指摘。「オオタニの担当医から許可が出れば、エンゼルスは2019年にオオタニを打席に立たせるだろう」と結論づけている。

 大谷自身は来季、打者でチームに貢献することを望んでいる。DHとして試合に出場し続けながら、並行して投手としてのリハビリを続ける。これが理想的なプランとなるが、エンゼルスは慎重に状態を見極めながら、本当に打者として起用するかを決断することになりそうだ。

 二刀流右腕を使えるかどうかで、来季のエンゼルスの運命は大きく変わる。リハビリが順調に進むことを首脳陣やチームメートだけでなく、ファンも願っているはずだ。

(Full-Count編集部)

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