「スタットキャスト」担当のアドラー記者は大谷が新人王と予想
MLBは1日(日本時間2日)、史上初めて2試合のワンデープレーオフが行われ、レギュラーシーズンの全日程が終了した。今季、日本ハムからエンゼルスへ移籍した大谷翔平投手は投打二刀流の活躍で米球界に一大センセーションを巻き起こした。
打者として104試合に出場して326打数93安打22本塁打61打点、打率.285の好成績を残し、4月と9月の月間最優秀新人にも輝いた。右肘の靭帯損傷のため投手としては10試合の登板にとどまったものの、4勝2敗、防御率3.31。160キロを超えるストレートと、鋭いスプリットで奪三振を積み上げるなど、大きなインパクトを残した。
今季の新人王の有力候補にも名前が挙がっている大谷。ヤンキースのミゲル・アンドゥハー内野手、グレイバー・トーレス内野手がライバルとされている新人王争いだが、今季の大谷の活躍で度々メディアに登場し、一躍“有名人”となったMLB公式データ解析システム「スタットキャスト」担当のデビッド・アドラー記者が、大谷を新人王に“激推し”している。
同氏は自身のツイッターで今季の各賞の受賞者を予想。「ア・リーグMVP:ムーキー・ベッツ、ア・リーグサイ・ヤング賞:ジャスティン・バーランダー、ア・リーグ新人王:ショウヘイ・オオタニ、ナ・リーグMVP:ジェイコブ・デグロム、ナ・リーグサイ・ヤング賞:デグロム、ナ・リーグ新人王:ロナルド・アクーニャJr」とし、大谷がア・リーグの新人王に輝くと予想した。
さらにアドラー記者は、大谷を新人王に推すツイートを続々と投稿。
「オオタニは球界で100年成し遂げられなかったことをやってのけた。アンドゥハーはたくさんの二塁打を放った」
「アンドゥハーはファンタスティックだった。オオタニもファンタスティックだった。オオタニは投打に優れた二刀流だ。だから彼が1番なんだ」
「ヤンキースロースターの層が厚いからと言って、ミゲル・アンドゥハーがショウヘイ・オオタニよりも優れたルーキーというわけではない。アンドゥハーは非常に素晴らしい打撃成績を残した。しかしオオタニは非常に素晴らしい打撃+投球を見せた。だからオオタニの方が優れたルーキーなのだ」
「アンドゥハーがいなくてもヤンキースはプレーオフに進出する可能性が高い。しかし彼がいなければ進出を逃す恐れもある。チームの成功は新人王と関係ない。オオタニはエンゼルスをより良い球団にした」
アンドゥハーは今季149試合に出場して573打数170安打27本塁打92打点、打率.297の好成績を収めている。投手と打者で出場していた大谷よりも成績では上回るが、大谷はベーブ・ルース以来の二刀流として、数々の快挙、記録を打ち立ててきた。MLBの歴史に名を刻むプレーを見せた大谷こそが新人王に相応しいというのが、アドラー氏の見解のようだ。
(Full-Count編集部)
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