試合前後に行われた「選手と水かけ祭り」、試合後には1,000発の花火、そして充実の子供向けイベント。夏の風物詩が勢ぞろいのZOZOマリンスタジアムは、子供だけでなく大人も一緒になって楽しめるレジャースポットと化していた。
8月11日(祝金)から13日(日)の3連戦。ZOZOマリンスタジアムでは、パ・リーグ6球団共同企画「パ・リーグ親子ヒーロープロジェクト」が行われ、最終日となる13日(日)には、月1回のファン感謝デー「マリンフェスタ」が同時開催されていた。
試合開始の約2時間前、ボールパークステージ近辺の特設YAGURAでは、井口選手と唐川投手、そして南投手が「選手と水かけ祭り」に参加。30度を超える暑さの中で、涼が感じられる“オアシス”にたくさんのファンが集った。
特設YAGURAから目と鼻の先にあるFゲート付近では「ベイブレードバースト選手大会」が行われ、勝ち抜きバトルに連勝して挑戦権を得た小学生のチャレンジャーと、マリーンズの選手が一回限りの真剣勝負を実施。「絶対に負けないからな!」と気合十分で登場した涌井投手と角中選手との対戦という、夢のようなひと時を楽しんだ。その後、小学生との対戦を終えた涌井投手と角中選手が直接対決を行い、最初のバトルでミスをした角中選手が「もう一回…」とお願いする場面も。最後には、少年時代に戻ったかのような笑顔を見せ、会場を後にした。
開場時のゲート前では、“でんぢゃらすじーさん”と“ケシカスくん”がお出迎え。そして、7回のマリーンズの攻撃前にはグラウンド上でスタンドのファンを盛り上げるなど、3日間のイベント開催でたくさんの子供たちを笑顔にした。
お盆休み期間中の3連戦、ZOZOマリンスタジアムには7万5000人を超える大観衆が詰めかけた。千葉ロッテマリーンズの企画室 兼 広報メディア室の小林博一氏は「イベント全体が連日大盛況で、ベイブレードなどに関しても、お子様たちが楽しくプレーされている様子がうかがえました。お子様にとって、楽しいと思える場所を提供できたことにすごく満足しています」と3連戦を終えた率直な感想を口にした。
この日のイベントの中で、最も印象的であったベイブレード大会での選手とファンの笑顔について、そして選手を参加させることになったきっかけについて、小林氏に問いかけると、「選手と触れ合えるイベントで最適なものがないかと考え、それで出た答えがベイブレード大会への選手の参加でした。ファンの方が笑顔になると、選手もうれしいと思えますし、ベイブレードで一緒になって楽しく遊んでいる姿を見ることができたので、ホッとしています」と安どの表情を浮かべた。
マリンフェスタは“月1回のファン感謝デー”というコンセプトで開催されているということもあり、ここで紹介したもの以外にも、ウェルカム・ハイタッチや、サイン会、写真撮影会に、選手のお店屋さんなど、選手との距離を身近に感じられるイベントが盛りだくさん。現地で選手との触れ合いを楽しんだ親子のファンは「憧れの選手と一緒に何かをできるということは最高の想い出になりましたし、何度でも来たいと思える内容だったので、また来たいです」とコメント。今後、このようなファンがリピーターとして球場に足を運ぶ可能性を十分に秘めており、この3日間のイベントは大成功であったと言える。
マリンフェスタをはじめ、マリーンズはファンと選手との触れ合いはファン感謝デーだけに限らず、“シーズン中においてもいかにファンとの触れ合いを増やせるか”ということを強く意識して次々にイベントを打ち出している。少子化などによる、野球の競技者人口減少が問題となっている昨今。こうしたイベントをきっかけに、野球に興味を持つ子供が増え、野球界全体の発展へとつながっていくことを願ってやまない。
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