「投手・大谷」も強烈なインパクト、グビザ氏は「本当の楽しかった」
圧巻の活躍でメジャー1年目のシーズンを終え、ア・リーグ新人王有力候補に挙がっているエンゼルスの大谷翔平投手。エンゼルスOBで元新人王のティム・サーモン氏は、大谷の投手としての初登板試合を今季の球団の「最高の瞬間」に挙げた。今季は右肘靭帯損傷の影響で10試合登板で4勝2敗、防御率3.31に終わったが、「投手・大谷」も強烈なインパクトを刻んだようだ。
地元テレビ局「FOXスポーツ・ウェスト」では、専門家がエンゼルスの今季最高の瞬間をそれぞれ挙げる特集を行ったが、1993年に新人王を獲得して「ミスター・エンゼル」と呼ばれた元外野手の英雄サーモン氏は「投手・大谷」の強烈な輝きを選んだ。
「間違いなく、私はオオタニのピッチングを挙げたい。最初にマウンドに上がった時の圧倒的なボール。100マイル(約161キロ)とスプリットですよ」
大谷は4月1日の敵地アスレチックス戦で投手としてメジャーデビューを果たした。6回3安打3失点という内容だったが、100マイルの速球と宝刀スプリットで6奪三振。初先発で初勝利を手にした大谷は、二刀流のセンセーションを全米で巻き起こすことになった。
すると、常々、大谷のことを愛してやまないメジャー通算132勝のエンゼルスOB、マーク・グビザ氏は当初は左腕アンドリュー・ヒーニー投手の完封勝利を挙げていたが、居ても立っても居られない様子になった。
「打者としてはメジャーで最初に目したボールをいきなりヒットにしてしまいました。ショウヘイ・オオタニに関しては数えきれない程に書き留めることがあります。10盗塁だってそうですよ。数々の魔法のような瞬間を、彼は残してくれました。本当に楽しかったですね」
満面の笑みで大谷のハイライトの数々を堪能したことを明かした。エンゼルスOBを魅了した大谷。ア・リーグ新人王の有力候補にも上がるルーキーイヤーは“オオタニ元年“と呼ぶに相応しいものとなった。
(Full-Count編集部)
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