工藤監督「残念という思いでいっぱい」
福岡ソフトバンクの本多雄一が1日、今季限りでの引退を表明した。「ポンちゃん」の愛称で親しまれてきた鷹のスピードスターに、工藤公康監督、鷹戦士たちも惜別の言葉を贈った。
〇工藤公康監督
「ここまでずっとホークスでやってきた選手。そういう報告を聞いて残念という思いでいっぱい。ファームでもサードやショートをお願いしてきて、チャンスがあればと思っていたが、そういう決断をしたということでね。ホークス一筋でやって来れたことについては『お疲れ様でした』と言いたい」
〇長谷川勇也外野手
「年齢も一緒で、ただただ『お疲れ様』というしかないですね。足の速さとか、自分に持っていないものを持っているのでうらやましなと思っていました。これだけ一生懸命に、必死にやってきたからこそ、スパッと決断できたんじゃないかと思いますし、その点もすごいなと思います。同じ歳でも(本多の)入団が1年早くて、試合にもたくさん出ていたし、同じ寮生活でも生活に時間差があって1軍選手なんだな、と。そういうジェラシーも感じていました」
〇松田宣浩内野手
「歳が1個下のポンの方が先に(現役生活を)終わるとは思わなかった。同期で入って一緒に優勝もしてきたし、負けることもあったけど、ポンの方が先に1軍で活躍をしていて『負けられない』という思いもあった。13年間一緒にやれてよかったと思う。結構近い(歳の)選手が辞めていくんで、もっと頑張らないとという気持ちにもなる。首のことがあるので、ポンにはまずゆっくりしてほしい」
〇柳田悠岐外野手
「首の状態も知っていましたし、自分が首を痛めた時もいろいろと話をしてもらいました。まだペーペーだった自分にも優しく接してくれました。まずは寂しいという気持ちが一番ですね。盗塁のこととかたくさん聞いたし、いろんなことをたくさん教えてもらって感謝しかないです」
〇福田秀平外野手
「試合が終わってすぐに『またゆっくり食事に行きましょう』と電話をしました。本多さんには入団当時から本当にお世話になりましたし、僕の盗塁技術は本多さんと川崎(宗則)さんのプレーを見て身につけたもの。『こんな状況の時は走らない方がいい』とか、本多さんとの会話で学んだこともたくさんあります。僕も来年30歳になりますから、目の前のプレーを悔いのないようにやっていきたいです」
(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)
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