京セラドーム大阪での試合から移動日を挟まず、本拠地でオリックスを迎え討つ福岡ソフトバンク。先発のバンデンハーク投手は、今季オリックス戦にめっぽう強く、2戦2勝、防御率0.64と抜群の相性を誇る。今日もその相性通り勝ち星を挙げられるか。一方、オリックスはエース・金子千尋投手を先発マウンドに送り、連敗ストップを託す。
初回は両先発がテンポの良い立ち上がりを見せたが、2回裏に試合が動く。先頭の柳田選手が四球を選び、1死から6番・松田選手が安打を放って1死1,2塁の好機を作り出すと、7番・明石選手が低めの直球をうまくさばいた。打球は右中間を割る2点適時三塁打となり、福岡ソフトバンクが先制に成功する。さらに、2死2塁の状況で9番・高谷選手が二塁手強襲の適時内野安打。その間に2塁走者が一気に生還し、スコアを3対0とする。
援護を受けたバンデンハーク投手は、ストライク先行の投球でテンポ良くオリックス打線を打ち取る。3回表に2死から1番・T-岡田選手、2番・吉田正選手に連続四球を与え、2死1,2塁のピンチを招いたが、3番・マレーロ選手を空振り三振に打ち取り、得点を与えない。
好投を続けるバンデンハーク投手に、味方打線がさらに援護点を加える。4回裏、先頭打者のデスパイネ選手が141キロの低めの直球を振り抜くと、打球は右中間席へ飛び込む第26号のソロ。これでスコアは4対0となり、福岡ソフトバンクがオリックスを突き放した。
ところが7回表、突如試合の流れは一変する。先頭の中島選手が中堅フェンス直撃の二塁打で出塁すると、続く西野選手が初球の甘く入った変化球をすかさず振り抜く。打球は放物線を描きながら右中間テラス席へ。これでオリックスが2点差まで詰め寄る。
さらに続く伊藤選手が151キロの直球をはじき返すと、打球は先ほどの本塁打の興奮が冷めやらぬオリックスファンで埋まった左翼席へ。2試合連続弾でスコアを3対4とし、ここまでなかなか攻略できなかったバンデンハーク投手をマウンドから降ろすことに成功する。
福岡ソフトバンクの1点リードで迎えた8回表を、岩嵜投手が気迫の投球で無失点に抑えると、8回裏には6番・松田選手の三塁打と続く明石選手の適時打でダメ押しに成功し、試合終盤で福岡ソフトバンクがスコアを5対3とする。
最終回は守護神・サファテ投手がオリックス打線を3者凡退に打ち取り、試合終了。今日の勝利で福岡ソフトバンクは、現在の名前になってから通算1000勝を達成した。
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