北海道日本ハムに3点のリードを許した8回途中にV決まる
■北海道日本ハム 4-1 埼玉西武(30日・札幌ドーム)
埼玉西武が10年ぶり22度目の優勝を決めた。優勝マジックを1として、敵地・札幌ドームで北海道日本ハム戦を戦った埼玉西武だったが、この試合中に、マジック対象チームの福岡ソフトバンクが千葉ロッテにまさかの敗戦。埼玉西武はそのまま北海道日本ハムに敗れたが、試合終了を待たずして、まさかの形で優勝決定となった。
29日のメットライフドームでの福岡ソフトバンク戦に敗れ、本拠地Vを逃した埼玉西武。3回に内野安打と中村の悪送球で1点を失うと、4回無死満塁で併殺打の間にさらに1失点。5回には大田の適時二塁打と清宮の併殺崩れの間に2失点と、3イニング連続の失点でビハインドを背負った。
打線も北海道日本ハム先発の杉浦の前になかなか繋がらず。初回1死一、二塁のチャンスを作ったが、山川、栗山が凡退。5回にも1死三塁としたが、金子侑、秋山が相次いで倒れた。6回に栗山の犠飛で1点を返したものの、3点のビハインドを背負ったまま、試合は8回に。だが、8回の攻撃終了後に、2位福岡ソフトバンクが千葉ロッテに敗戦。この瞬間、埼玉西武のマジックはゼロとなり、10年ぶり22度目の優勝が決まった。
試合はそのまま3点のビハインドをはね返せずに敗れた。埼玉西武は前回リーグ優勝した2008年も、札幌ドームで優勝が決定。この時も、北海道日本ハムに敗れながら、マジック対象チームのオリックスが東北楽天に敗れて優勝が決まっており、10年前と同様の“負けてV”となった。
(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)
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