【試合戦評】小刻みな継投で北海道日本ハムが連敗ストップ。福岡ソフトバンクは「鷹の祭典」最終戦を飾れず

パ・リーグ インサイト

2017.8.14(月) 00:00

「鷹の祭典in大阪」と題し、福岡ソフトバンクが京セラドーム大阪で行う主催試合。先発の松本裕投手は8月に中継ぎを務め、2試合3回1/3を投げて被安打1、失点0と結果を出し、7月31日以来の先発マウンドに上がる。対する6連敗中の北海道日本ハムは、村田投手を7月1日以来の一軍マウンドに送った。

先制したのは北海道日本ハム。1回表、1番・西川選手が中安打で出ると、2番・松本選手と3番・大谷選手の内野ゴロの間に3塁まで進塁。2死3塁で迎えた4番・中田選手は初球を振り抜き、左前適時打で1点を先取する。

福岡ソフトバンクは、2回裏、3番・柳田選手と4番・デスパイネ選手が連続で四球を選び、6番・中村晃選手が犠打を決めて1死2,3塁と好機を拡大する。ここで7番・上林選手の内野ゴロの隙に3塁走者が生還。無安打ですぐさま1対1の同点に追いついた。

4回表、松本裕投手は制球に苦しみ、先頭の田中賢選手に四球を与える。続く大田選手をフルカウントからなんとか空振り三振に抑えたが、この間に田中賢選手が2盗を成功させて1死2塁。ここで松本裕投手を攻めてしまいたい北海道日本ハムは、7番・太田選手が「低めの変化球を意識していたところに、甘く入ってきた」と浮いたスライダーを逃さず、勝ち越しの適時三塁打を放つ。さらに続く大野選手の犠飛で3点目を挙げた。

援護をもらった村田投手は3回裏、4回裏と安打を許すも、直球で押して要所を締めた。ところが5回裏の直前だった。村田投手はマウンドに上がるも、投球練習中にアクシデントが発生したのか突然の降板。白村投手が2番手として緊急登板する。急遽マウンドに上がった白村投手だったが、福岡ソフトバンク打線を3者凡退に退けた。

追加点が欲しい北海道日本ハムは、6回表、先頭の大田選手が福岡ソフトバンクの2番手・寺原投手から左安打を放って出塁。続く太田選手の犠打などで2死3塁とすると、9番・中島卓選手の適時打で1点を加えた。なおも1番・西川選手の四球で1,2塁の好機を作り、2番・松本選手の適時打でスコアは4点リードの5対1となる。

4点ビハインドの福岡ソフトバンクは、今季初の中継ぎ登板となった中田投手が好救援。7回表こそ走者を背負う投球だったが、8回表は北海道日本ハム打線を今日初めて3者凡退に抑える。2回を投げて被安打1、奪三振3、無失点と結果を出した。

連敗ストップを目指す北海道日本ハムは継投で逃げ切りを図る。6回裏、田中豊投手が2死満塁のピンチを招いたが、8番・塚田選手を遊飛に抑えて切り抜ける。7回裏は鍵谷投手が3者凡退に。8回裏、マーティン投手は1死1塁からボークを宣告され、感情を高ぶらせる場面もあったが、5番・デスパイネ選手と続く中村晃選手を連続三振に仕留めた。試合は北海道日本ハムリードで最終回へ。

9回表、ここまで無安打の大谷選手が、3イニングス目に入った中田投手から4号ソロを上段までかっ飛ばした。さらに続く中田選手が2試合連発となる14号ソロを右翼ポール際に突き刺した。その裏を玉井投手が締め、試合は北海道日本ハムが7対1で快勝。連敗を6で止め、対福岡ソフトバンク戦の連敗も5でストップ。

敗れた福岡ソフトバンクは連勝が4で止まり、「鷹の祭典2017」最終戦を白星で飾ることができなかった。明日、ヤフオクドームで行われるオリックス戦の予告先発はバンデンハーク投手。オリックス戦は来日から8戦8勝だけに、その右腕に期待がかかる。

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