盗塁は秒速8.23M、タイムリー内野安打は秒速9Mのスピード
エンゼルスの大谷翔平投手は28日(日本時間29日)、「4番・DH」でスタメン出場した本拠地アスレチックス戦で3打数3安打2打点1盗塁と大暴れした。自身初の犠飛も放ち、8-5の勝利に大きく貢献。ルーキーシーズンで投打のみならず、エリート級のスピードも評価されている24歳に対し、地元メディアから「余裕でメジャー最速DH」の声が上がっている。
圧巻の加速だった。大谷は2回先頭の第1打席に左前打で出塁すると、二塁に進んだ後にダブルスチールで三盗を成功。完璧なタイミングでスタートを切った大谷は、今季10盗塁目を決め、20本塁打、10盗塁、10試合登板のというメジャー史上初の快挙を達成した。
MLB公式サイトでデータ解析システム「スタッツキャスト」を担当するデビッド・アドラー記者は自身のツイッターを更新し、大谷の盗塁スピードが秒速28.7フィート(約8.75メートル)だったとレポートした上で、「MLB平均秒速は27フィート(約8.23メートル)。覚えておくように」と、大谷のスピードがいかに速いかを強調している。
7回1死一、三塁で迎えた第4打席でも韋駄天ぶりが光った。左腕キーケファーと対戦。2ボール2ストライクから粘った8球目は三塁へのボテボテの当たり。だが、大谷は快足を飛ばし、タイムリー内野安打をもぎとった。
アドラー氏は「スプリントスピード 秒速29.7フィート(約9.05メートル)。ご存知の通り、エリートのボーダーライン。本塁から一塁までは4.01秒」と速報した。メジャーでは秒速30フィート(約9.14メートル)以上がエリートとされているが、大谷の走力“ほぼエリート”の領域に迫っている。
投打のみならずスピードも魅力の大谷だが、「オオタニは驚くほど素晴らしいけれど、10盗塁はそうでもない」というファンの意見も。アドラー氏はツイッターでこれに“反論”。「秒速28.4フィートのスプリントスピードはMLB平均をはるかに凌駕。余裕でメジャー最速DHたらしめている。すでに投手かつ強打者なのに、走ることもできる」とスピードスターぶりを力強く説いた。
ベーブ・ルース以来100年ぶりの二刀流に挑む大谷。投打以外に、スピードもトップクラスという規格外のタレントに地元記者も脱帽するしかない様子だ。
(Full-Count編集部)
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