【試合戦評】福岡ソフトバンクが初回の3点を守り切り、貯金33で首位キープ

パ・リーグ インサイト

2017.8.13(日) 00:00

昨日の試合では、1対0の投手戦を制した福岡ソフトバンク。今日の試合の先発を武田投手に託す。一方の北海道日本ハムは、昨日の敗戦により5連敗。先発の上原投手は、今季途中に先発に転向して3連敗を喫している。今日こそプロ初勝利を目指し、チームの連敗を食い止めたい。武田投手と上原投手はプロ年数こそ異なるものの、ともに1993年世代の同級生(上原投手は早生まれで1994年生まれ)だ。ともに甲子園の出場経験はなくとも、プロの舞台まで登りつめた。この同級生対決にも注目していきたい。

両投手は7月30日に一度直接対決をしている。その時は武田投手に軍配。福岡ソフトバンクの川島選手と今宮選手が上原投手から、北海道日本ハムの松本選手と中島卓選手が武田投手から本塁打を放っている。相性の良い打者が、両投手をどのように打ち崩すのかという点にも期待がかかる。

試合は初回から動いた。1回裏、前回の対戦で上原投手から本塁打を放っている1番・川島選手が内野安打で出塁。続く今宮選手が初球できっちりと犠打を決めて、手堅く1死2塁の好機を演出すると、3番・松田選手が一振りで決めた。「自分のスイングで捉えられて、 打った瞬間入ったと思いました。最初のチャンスで先制できて良かったです」と振り返る18号2ラン。逆方向に持って行った当たりは大きな先制パンチとなった。

さらに5番・デスパイネ選手にも一発が飛び出す。「タイミングがずれ、泳がされましたが上手くバットの芯に当てることができました。 まだまだ、武田投手を援護してあげたいです」と話す本塁打は、自身キャリアハイとなる25号ソロ。福岡ソフトバンクが、初回から幸先良く3点を奪った。

先発の武田投手は援護を受けながらも苦しい投球だ。3回表から5回表まで3イニングス連続で得点圏に走者を背負いつつ無失点。球数が多くなってしまうが、カーブを中心とした変化球を低めに集め、何とか得点を許さない展開が続く。

一方、上原投手は3点を失った初回以降立ち直った。自慢の直球を武器に福岡ソフトバンク打線を2回裏から無失点。3回裏からは無安打に抑える投球を見せた。自分の投球を続け、味方の援護を待つ。

上原投手の頑張りに応えたい北海道日本ハム打線は、6回表に反撃を開始する。先頭の大田選手が二塁打で好機を作ると、迎えたのは3試合ぶりのスタメンとなった4番・中田選手。怪我をしている足が痛いのならば本塁打を打ってしまえと言わんばかりの豪快な一振りで、左中間席に叩き込む13号2ラン。スコアを2対3とし、一気に1点差まで詰め寄る。中田選手は今日で公式戦通算1000試合出場を達成。節目の試合を自身のバットで祝う形となった。

福岡ソフトバンクは6回表途中から登板したモイネロ投手が好投した。2死1,2塁のピンチでマウンドを受けると、9番・中島卓選手を全て内角への直球で3球三振に切って取る。続く7回表も無失点で抑え、1点のリードを守り切って試合を落ち着かせた。

北海道日本ハムは8回表に登板したドラフト1位ルーキー・堀投手が好投した。今季2試合目の登板となったが、今日も1イニングを無失点。対戦したのは強力福岡ソフトバンク打線のクリーンナップ。四球を与えながらも攻めの投球を見せ、今後の活躍を予感させた。

しかし、北海道日本ハム打線は反撃ならず。9回裏をサファテ投手が無失点に抑え、3対2で福岡ソフトバンクが逃げ切った。これで福岡ソフトバンクは対北海道日本ハム戦5連勝、貯金は33に。北海道日本ハムは今季4度目の6連敗で、借金が33となった。

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