9月29日、メットライフドームで行われた埼玉西武と福岡ソフトバンクの注目の一戦は、松田宣選手の2発で福岡ソフトバンクが試合をひっくり返し、3対1で勝利。目前での胴上げを阻止した。
10年ぶりのリーグ優勝へマジック1とした埼玉西武。今日の福岡ソフトバンク戦は「勝つ」か「引き分け」で優勝が決まる。その大事な先発マウンドを託されたのは、若き右腕・今井投手。今季対福岡ソフトバンク戦で2戦2勝という相性の良さを生かして、本拠地Vに貢献したい。対する福岡ソフトバンクの先発はミランダ投手。来日初黒星を喫した相手にリベンジを果たし、目前での胴上げ阻止を目指す。
初回、今井投手は走者を出すも後続を併殺に打ち取り、上々の立ち上がりを見せる。対するミランダ投手は2死1,2塁のピンチを招くも、142キロの直球で詰まらせ、こちらも無失点に抑えた。
3回表、今井投手は右手親指から出血し、一時ベンチに下がって応急措置を受けた。その後、満塁の場面を招くが、デスパイネ選手を右飛に打ち取りピンチを脱する。高卒2年目の力投に応えたい埼玉西武打線はその裏、四球と安打などで1死2,3塁とすると、3番・浅村選手は高いバウンドの遊ゴロに倒れたものの、3塁走者の好走塁もあって1点の先制に成功した。
しかし4回表、福岡ソフトバンクもすぐさま反撃。2死2塁の場面で、この日9番に打順が下がった松田宣選手が、外角高めに抜けたスライダーを完璧に捉え、左翼席中段へ逆転の第29号2ラン。さらに7回表にも、この回からマウンドに上がった増田投手の149キロの直球を振り抜いて、2打席連発の第30号ソロ。試合終盤で、福岡ソフトバンクが3対1とリードを広げた。
2点リードの福岡ソフトバンクは、8回裏を加治屋投手、9回裏を森投手とつなぎ、それぞれ無失点に抑えて試合終了。福岡ソフトバンクが埼玉西武を3対1で下し、優勝に待ったをかけた。埼玉西武は、連勝が12でストップ。これがホーム最終戦のため、20年ぶりの本拠地胴上げは叶わなかった。
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