昨日の試合では福岡ソフトバンクが接戦を制し、先発のバンデンハーク投手が来日初の2桁勝利を達成した。千葉ロッテはあと1点が遠く惜敗したものの、先発のスタンリッジ投手が試合を作り、中継ぎ陣が無失点リレーをつないだ。両チーム1勝1敗で迎えた今日の試合の先発は、千葉ロッテが唐川投手、福岡ソフトバンクが東浜投手である。

唐川投手は直近の2試合でいずれも7回以上を投げ、自責点を3点以内に収めている。自身の借金を少しでも清算するとともに、カード勝ち越しを果たすため、今日の試合でも好調ぶりを維持したい。対する東浜投手は、前回登板でリーグトップタイの11勝をマーク。先発のクオリティ・スタート率の低さが懸念されるチームを救う快投を続け、現在自身4連勝中だ。事実上のエース格として、首位・楽天との差を縮める働きを見せたい。

福岡ソフトバンク打線が唐川投手の立ち上がりを攻め、試合は初回から大きく動いた。先頭の明石選手が四球を選び、続く今宮選手が初球で犠打を決める。3番・松田選手が内野安打で出塁して1死1,2塁の好機。この場面で4番・柳田選手が失投を見逃さず、5球目を豪快にフルスイングする。高く舞い上がった打球はバックスクリーン上方に直撃し、序盤から試合の流れを引き寄せる第27号3ランに。頼れる男の規格外のパワーで、福岡ソフトバンクが初回から3点のリードを握った。

3回裏、千葉ロッテ打線が意地を見せる。先頭の三木選手が安打で出塁し、続く吉田選手が犠打を成功させる。1番・加藤選手が四球を選ぶなどして2死1,3塁の場面、3番・角中選手が内角低めの球を引っ張ると、打球は右翼線ぎりぎりに落ちる2点適時三塁打となる。角中選手はこれで10試合連続安打および4試合連続打点。この回2点を奪い、千葉ロッテが1点差に詰め寄った。

しかし直後の4回表、先頭の中村晃選手と7番・福田選手が連打で出塁し、続く甲斐選手が犠打を決めて1死2,3塁の絶好機。9番・上林選手と1番・明石選手が連続適時打を放った。再び1イニング3得点を挙げて、福岡ソフトバンクが点差を4点に広げる。

4点を追う千葉ロッテだったが、5回裏、2死から1番・加藤選手が気迫のヘッドスライディングで内野安打をもぎ取ると、続く荻野貴選手が低めの変化球を完璧に捉え、今カード2本目となる2号2ラン。続く6回裏にも代打・ペーニャ選手が適時打を決め、これでスコアは5対6。粘り強く福岡ソフトバンクを追い上げ、千葉ロッテがついに1点差に迫った。

7回からは両チームの中継ぎ陣が譲らず、福岡ソフトバンクの1点リードのまま試合は最終回を迎える。9回表は、千葉ロッテの守護神・内投手が3者凡退に抑えてサヨナラの好機をつなぐが、9回裏に登板したサファテ投手がさすがの投球で反撃を断ち切りゲームセット。

緊迫した試合は6対5で福岡ソフトバンクが勝利。試合中盤までに手にした点を中継ぎ陣が守り切って、連夜の1点差ゲームを制した。敗れた千葉ロッテは昨夜に続き打線が奮闘したものの、4回までの失点が響き、悔しいカード負け越しとなった。