8回に元同僚マーティンから22号決勝アーチ
エンゼルス大谷翔平投手が26日(日本時間27日)、本拠地レンジャーズ戦で同点打&22号決勝アーチでチームを勝利に導いた。8回の決勝弾は、日本ハムで同僚だった右腕マーティンの6球目を左翼席に運んだ。試合後、マイク・ソーシア監督は「彼はどこにでも飛ばせるパワーを持っている。これは疑いようがない」と驚く様子は見せず。さも当然といった様子で笑顔を見せた。
1点を追う4回無死二塁の第2打席には、一二塁間を破るタイムリーを右前に運んだ。そして、同点で迎えた8回には元同僚から逆方向へ運ぶ自己最多タイの22号ソロ。ソーシア監督は「誰もショウヘイのパワーを疑ったことはない」と満面の笑みを浮かべた。打者として見せる進化についても「メジャー投手に順応した。また様々な左腕と対戦することで、シーズンが進むに連れて着実に良くなっていく様子が見られた。できる限り多くの球を打席で見て、いい形でシーズンを終え、来季の準備をするためにも、彼が積んだ経験は貴重なもの」と話した。
シーズン終了直後には右肘靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けることが決まっており、来季は打者に専念することになる。二刀流の活躍を目指す大谷にとって、手術は苦渋の決断だっただろうが、試合ではその素振りを見せることなく、打者として着実に結果を残し続けている。大谷の精神力の強さの所以を質問された指揮官は「分からないね。それはご両親に聞いてみることだ」と笑顔。「彼は素晴らしい気質をしている。投打を別物と考えることに長けている。前にも言った通り、ヘルメットをかぶった時は打者として、帽子をかぶった時は投手として集中している。彼はどういう形であれ野球をプレーしたいだけなんだ」と、根っからの“野球小僧”ぶりを称えた。
チームはこれで3連勝。28日(同29日)から始まるアスレチックス3連戦に全勝すれば、勝率5割でシーズンを終えられる。
(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)
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