【試合戦評】吉田正選手が豪快2打席連続弾。1,2番の長距離砲コンビが当たり、オリックスが今季最多得点で打撃戦を制す

パ・リーグ インサイト

2017.8.8(火) 00:00

京セラドーム大阪で行われるオリックス対埼玉西武の3連戦。ここ数試合で打線が勢いに乗っている両チームだけに、どのような戦いを繰り広げるのか注目だ。

初戦はオリックスがエース・金子千尋投手、埼玉西武が十亀投手を、それぞれ先発マウンドに送り込む。金子千尋投手は前回登板で7回途中5失点ながら勝利投手となった。自身9勝目に向け、今日は好調・炎獅子打線の勢いを止める貫禄の投球を見せたいところだ。対する十亀投手は、前回登板の楽天戦で7回無失点の投球を披露し白星を挙げている。今日も同様に安定した試合運びを見せることができるか。

試合は1回裏から動いた。先頭のT-岡田選手が甘く入った変化球を完璧に捉えると、打球は右中間席上段に飛び込む22号ソロとなる。2試合前から1番に座っている主砲による自身初の先頭打者弾で、オリックスが幸先良く1点を先制した。

2回裏もオリックスが加点する。1死から6番・小島選手が四球を選ぶと、7番・西野選手も敵失で出塁するなどして、2死1,3塁の好機を演出。ここで9番・安達選手が右翼手の頭上を越える2点適時三塁打を放って追加点を挙げる。テンポの良い攻撃を見せたオリックスが、序盤からリードを3点に広げた。

3回表に入ったところで埼玉西武が反撃に出る。1死から1番・秋山選手が安打で出塁すると、続く源田選手の内野ゴロの間に2塁へ進塁。ここで3番・浅村選手が一塁線を破る適時二塁打を放った。頼れる主将の一打で、埼玉西武が2点差に詰め寄る。

しかし、オリックスが埼玉西武の追い上げを許さない。3回裏、先頭の吉田正選手と3番・マレーロ選手の連打、4番・ロメロ選手の四球で無死満塁の絶好機を呼び込むと、5番・中島選手が三遊間を破る適時打を決めて2点を奪う。

4点を追う埼玉西武も、簡単には食い下がらない。4回表、1死から7番・外崎選手の安打と8番・岡田選手の死球で1,2塁とすると、敵失の間にまずは1点。1死2,3塁から1番・秋山選手の2点適時二塁打でさらに2点を奪う。この回3得点の埼玉西武が、点差を1点に縮めた。

埼玉西武打線の激しい追撃を受ける中、オリックスが再び加点する。4回裏、先頭のT-岡田選手の四球と3番・マレーロ選手の安打などで2死1,2塁とすると、5番・中島選手のこの日2本目となる適時二塁打と、その後2死満塁から代打・小谷野選手の走者一掃となる適時二塁打が生まれた。この回一挙4得点の猛攻で、オリックスがリードを5点に広げる。

埼玉西武は5回表に1死満塁の絶好機を得たものの、敵失のみの1点に終わった。これで完全に試合の主導権を握ったオリックスは、5回裏に1死から2番・吉田正選手の6号2ランでダメ押しの2点を加える。

意地を見せたい埼玉西武は、6回表に5番・山川選手の適時打で1点を奪ったものの、以降の3イニングスは無得点。7回裏に吉田選手の2打席連続となる7号ソロでリードを6点に戻したオリックスが、12対6で埼玉西武を下した。

勝利したオリックスは上位に長距離砲を並べる起用が見事に功を奏し、打線全体の奮起につながった。敗れた埼玉西武は、中盤に追い上げを見せたものの、投手陣が崩れた。

オリックスは今日の勢いそのままに、3位・埼玉西武相手に連勝を飾りたいところだ。上位2チームを追う以上、何としても連敗は避けたい埼玉西武は、投手陣が奮起したい。明日の試合では、オリックスは山田投手、埼玉西武は岡本投手を先発マウンドに上げる予定だ。

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