【試合戦評】埼玉西武が首位・福岡ソフトバンクを破り、1958年以来59年ぶりの13連勝

パ・リーグ インサイト

2017.8.4(金) 00:00

26年ぶりの12連勝中と絶好調の埼玉西武。上位に食らい付くためにも負けられない首位・福岡ソフトバンクとの3連戦、今夜はここまで6勝の野上投手を先発マウンドに送る。一方、首位の福岡ソフトバンクは寺原投手が5月21日以来の一軍登板。その前回登板は埼玉西武相手に3回途中4失点だっただけにリベンジとなるか注目される。

先制したのは埼玉西武だった。初回2死から3番・浅村選手が右前打で出塁すると、続く4番・中村選手が適時二塁打を放ち、幸先良く1点を先制。今日の試合でも首位相手に勢いの良さを見せ付ける。

援護を受けた野上投手は、150キロに迫る直球と、切れ味抜群のスライダーなどを武器に、3回まで毎回の5三振を奪う完璧な立ち上がりを見せる。

ところが、福岡ソフトバンクは4回表、1死から2番・高田選手が野上投手からチーム初安打となる二塁打を放つと、続く松田選手の適時打で同点に追い付く。さらに柳田選手も中安打でつないで1,3塁とし、5番・デスパイネ選手が勝ち越しの適時打。2番・高田選手からの4連打で2対1と試合をひっくり返した。

しかし、これで諦めないのが今の埼玉西武。5回裏、秋山選手の内野安打、源田選手の犠打で1死3塁とすると、浅村選手があっさりと同点適時打を放つ。さらに栗山選手の死球などで2死1,2塁の場面とし、好調の山川選手が中堅手の頭上を越え、フェンス直撃の2点適時二塁打。埼玉西武が4対2と再びリードを奪い返す。

逃げ切りたい埼玉西武は6回表、2番手・平井投手、3番手・武隈投手の小刻みなリレーで福岡ソフトバンクの反撃を1点のみに抑える。7回表は武隈投手が2死2塁のピンチを迎えるも、高田選手を相手に外角へのスライダーをズバっと決め、見逃し三振を奪う。

13連勝をへ向け、打線も攻撃の手を緩めない。7回裏、先頭の中村選手が左翼席へ24号ソロを放つ。さらに山川選手が二塁打で出塁すると、2死から岡田選手の適時打で1点追加。なおも金子侑選手の安打と秋山選手の四球で満塁とすると、源田選手がダメ押しの2点適時打。打者9人の猛攻でリードを5点に広げる。

8回表と9回表は4番手・本田投手が福岡ソフトバンクの反撃を1点に抑え、埼玉西武が1958年以来、59年ぶりとなる破竹の13連勝。球団記録の14連勝にあと「1」と迫った。

連勝が止まった福岡ソフトバンクは2位・楽天が勝ったため、ゲーム差は1.5となった。明日は自身3連勝中の千賀投手が埼玉西武の14連勝を阻止するべく、強い気持ちでマウンドに上がる。

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