【試合戦評】楽天が劇的なサヨナラ勝利で連敗ストップ。誕生日の梨田監督に白星をプレゼント

パ・リーグ インサイト

2017.8.4(金) 00:00

現在3連敗中と元気がない楽天は、今日が梨田監督の64歳の誕生日。先発・岸投手に連敗ストップと指揮官へのバースデー白星を託す。また、今季初昇格のオコエ選手が9番・ライトで早速スタメンに抜擢された。対する千葉ロッテはルーキーの酒居投手がプロ初先発。今季は中継ぎとして10試合に登板し、防御率4.63の成績を残している。ファームでは7月27日の北海道日本ハム戦に先発し、6回1失点と好投を見せているだけに、一軍の舞台でも同様の投球ができるかに注目が集まった。

ルーキーを援護したい千葉ロッテは1回表、2番・加藤選手が安打で出塁すると、4番・鈴木選手が「勝ちたいです。勝ちます」と語った気迫の一打を右翼席へ放り込み、幸先良く2点を先制する。

援護をもらった酒居投手は、試合開始後から雨が降り始めたKoboパーク宮城で力投する。1回裏、走者を出すも4番・ウィーラー選手を内野ゴロに打ち取って無失点で立ち上がると、2回裏はアマダー選手、聖澤選手から連続三振を奪うなど、無失点。3回裏に1番・茂木選手に右翼席中段へ13号ソロを運ばれるが、5回を終えて被安打2、6奪三振の好投を見せて最少リードを保っていく。

その後の試合展開も岸投手と酒居投手による投手戦になった。岸投手は緩急つける投球で7回を投げ、被安打5、8奪三振の力投で追加点は許さず。対する酒居投手は150キロ近い直球に低めに決まるフォークを織り交ぜ、4回以降の楽天打線の反撃を完璧に抑えて1点リードを守り抜く。

8回裏、楽天は2死から代打・枡田選手がチーム5イニングスぶりとなる安打で出塁すると、代走の田中選手が二盗成功。一打同点の場面を迎えたが、茂木選手が酒居投手に抑えられて反撃ならず。2対1と千葉ロッテが1点リードで最終回の攻防を迎える。

9回裏、千葉ロッテは抑えの内投手をマウンドに送るも、楽天打線が粘りを見せる。まずは先頭の銀次選手が中前安打で出塁し、3番・島内選手の犠打で二進。ウィーラー選手、アマダー選手が連続四球で満塁となり、6番・聖澤選手の犠飛で同点に追い付く。なおも続く好機で、阿部選手が前進守備を敷いていた右翼手の頭上を越える殊勲打。楽天が劇的なサヨナラ勝利で連敗は3でストップ。梨田監督の誕生日を白星で飾った。

対する千葉ロッテは先発・酒居投手が新人の初先発とは思えぬ堂々たる投球を披露するも、逃げ切れず。手痛い連敗を喫してしまった。

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