3試合連続安打をマークし、則本から今季初の猛打賞
北海道日本ハムの「おにぎりくん」こと横尾俊建内野手が22日、本拠地での東北楽天戦で9号先制ソロを含む3安打と大暴れ。連敗ストップの立役者になった。
0-0で迎えた4回、先頭打者として打席に立つと、東北楽天・則本が投じた151キロの直球を強振。「手応えがあったので、打った瞬間、行ったと思いました」。今季9本目で初めての右翼へのアーチは、チームを勢いづける先制弾となった。
昨季は右方向に2本塁打しているが、この日の感覚は全く違った。「今日は振り遅れたというより、つかまえたという感じ」と新たな境地を切り開いた。
2回の第1打席にはチーム初安打となる左前打、打者一巡して再び回ってきた4回の第3打席もサードを強襲する内野安打。プロ3年目で初対戦だった則本から今季初の猛打賞をマークした。
6月16日東京ヤクルト戦以来に立ったお立ち台では、この日発売開始となった「おにぎりくん」Tシャツを着て上がった。あしらわれた似顔絵の感想を問われると「本当に似ているなと思います」と笑顔。「皆さん買ってください!」と呼びかけた横尾は「発売日にいいバッティングができて、チームの勝ちに貢献できたので、いいTシャツになると思います」と胸を張った。
左腹斜筋肉離れで離脱したレアードに代わって19日に緊急昇格。即「5番・三塁」で出場し、3試合連続安打と結果を出している。「2軍に行った時と技術的には何も変わっていないです。今も調子がいいという感じでもない。結果が出ている理由ですか?う~ん、日頃の行いじゃないですか。運です」と冗談交じりに笑った。
「2番・二塁」で開幕スタメンに抜てきされた今季はレギュラーを奪うことはできなかった。打率.199で8月23日に今季2度目のファーム降格となった後は、ひたすらウエートトレーニングで体を鍛えてきた。
そして再び巡ってきたチャンス。代役に甘んじるつもりはない。「レアードの代わりになると思っていないし、なりたいとも思っていません。自分のスタイルで自分のやりたい野球をやります」と自分流でおにぎりを握る。
栗山英樹監督は「横尾らしさを持ちながら戻ってきてくれて良かった。(経験を積む時期は)去年で終わっている。自分で結果を残して自分でつかんでほしい」と右の大砲のさらなる覚醒に期待した。
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