パ・リーグ6球団公式ウェブマガジン「パ・リーグ インサイト」では、オフシーズンもパ・リーグをお楽しみいただけるよう、2025シーズンの印象的なプレーに動画を添えてお届け！　月曜から金曜まで各曜日ごとのテーマに沿って毎日更新中です！

月曜日・・・心に刻まれる「プロ初記録・節目の記録」特集
火曜日・・・緊迫感あふれる「完封・火消し」特集
水曜日・・・野球の華！「ホームラン」特集
木曜日・・・思わずうなる！「ファインプレー」特集
金曜日・・・劇的な幕切れ！「サヨナラ」特集

　11月17日（月）のきょうは、千葉ロッテの2年目・上田希由翔選手の“2本のプロ初本塁打”を振り返ります。“幻”となってしまった1号と“正真正銘”の1号、どちらもお楽しみください！

雨の中に消えたプロ1号

　7月17日、北九州市民球場で行われた福岡ソフトバンクとの第14回戦、試合開始時点では雨は降っていなかったものの、3回裏終了後に激しい雷雨で中断。雨脚が弱まり試合は再開、5回裏に同点とされ、2対2で6回表を迎えます。

　先頭の愛斗選手が出塁し、無死1塁。続いて打席に入った上田選手は、川口冬弥投手が投じた2球目の変化球を捉えて、ライトポール際へ運びます。うれしいプロ初本塁打は勝ち越し2ランとなりましたが、攻撃の途中で雨が強まりコールドゲームに。6回裏の攻撃が完了していないため6回表は記録されず、プロ初本塁打の記録も幻となってしまいました。

　それから1カ月も経たない8月2日、ベルーナドームでの試合で待望の一発が生まれます。2対1で迎えた4回表、1死1塁から與座海人投手の外角低めの直球をすくい上げると、打球は右中間スタンドへ。正真正銘のプロ初本塁打は、逆転2ランとなりました。

　今季は66試合と出場機会を増やし、打率.211も3本塁打20打点を記録した上田選手。来季はさらにバッティングに磨きをかけ、チームの主力となれるか。期待がかかります。

　明日11月18日（火）は、緊迫感あふれる「完封・火消し」を特集予定。東北楽天・古謝樹選手のプロ初完封を振り返ります！

文・丹羽里歩子