【試合戦評】投打がかみ合った埼玉西武が楽天に快勝。1991年以来26年ぶりの12連勝を飾る

パ・リーグ インサイト

2017.8.3(木) 00:00

昨日の試合は山川選手の3打席連続弾などで埼玉西武が楽天に勝利。見事23年ぶりの11連勝を飾った。さらに連勝を伸ばすべく、マウンドにはエース・菊池投手を送る。前回登板のオリックス戦では、7回無失点の堂々たる投球で10勝目を挙げている。リーグトップの11勝を目指し、今日も安定感抜群の投球を披露したい。対する楽天は、昨夜の敗戦で首位陥落。再び上を目指すためにも、今日の安樂投手の投球に期待がかかる。

連勝中の勢いそのままに、埼玉西武打線が初回からいきなり攻勢に出る。先頭の秋山選手が真ん中に甘く入った直球を振り抜くと、打球はバックスクリーン左に飛び込む19号ソロとなり、まずは1点を先制。その後、四球と安打で無死1,3塁とし、捕逸で1点を加えると、2死2塁から昨日3打席連続本塁打を放った6番・山川選手が今日は三遊間を破る適時打を放ち、さらに加点。埼玉西武が初回から3点のリードを奪う。

菊池投手は最速158キロの速球と切れ味鋭い変化球で、楽天打線に4回まで安打を許さない完璧な立ち上がりを見せる。一方の安樂投手も初回こそ失点したものの、その後は調子を上げて初回以降は無失点に抑える投球。初回から一転して投手戦を展開した試合は、そのまま後半戦に突入する。

5回まで菊池投手の前に1安打に終わっていた楽天打線が、6回表に意地を見せる。先頭の8番・細川選手が内角の変化球をうまく捉えると、打球は左翼席に飛び込む1号ソロに。16年目を迎えたベテランの一振りで、楽天が点差を2点に縮める。しかし、直後の攻撃で7番・外崎選手が適時二塁打を放ち、埼玉西武が再び3点差に広げる。

7回裏、埼玉西武が試合を決めにかかる。この回からマウンドに上がった楽天・菊池投手から無死2,3塁の好機を演出すると、2番・源田選手が右翼手の頭上を越える2点適時三塁打。なおも2死2,3塁としたところで6番・山川選手が今日2本目となる適時打を放ってさらに2点を加えた。この回、埼玉西武が4点を加え、スコアを8対1とする。

菊池投手は6回表に本塁打を浴びて1点を失ったものの、失点はこの1点のみ。8回を投げて2桁の11三振を奪う快投で楽天打線に付け入る隙を与えなかった。菊池投手はリーグトップの11勝目を挙げ、チームの連勝はさらに伸び、1991年以来26年ぶりの12となった。敗れた楽天は菊池投手攻略の糸口がつかめず、打線が沈黙。悔しいカード3連敗を喫する形となった。

明日からは埼玉西武が福岡ソフトバンクと、楽天は千葉ロッテとの3連戦が待っている。埼玉西武は首位・福岡ソフトバンクを相手に連勝を伸ばすことができるか。一方の楽天も、巻き返しに向けて明日の試合から再び勝ち星を重ねていきたい。

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