【試合戦評】山川選手の3打席連続弾で埼玉西武が楽天に勝利。11連勝でカード勝ち越しを決める

パ・リーグ インサイト

2017.8.2(水) 00:00

昨夜の第1戦は、打線が爆発した埼玉西武が8対0で楽天に快勝し、連勝を2011年以来の「10」に伸ばした。今日は埼玉西武が岡本投手、楽天は則本投手が先発として登板。岡本投手は今季4試合に先発し、すべての試合で勝利投手となっている。今日の試合でも好投し、チームの連勝とともに自身最多の5勝目を挙げることができるか。対する則本投手も現在連勝中。エースとしてチームの流れを変えるような投球で、リーグ単独トップとなる11勝目を狙う。

1回表、岡本投手の立ち上がりを楽天打線が攻め立てる。2番・銀次選手が四球で出塁すると、3番・ウィーラー選手と4番・アマダー選手も安打で続いて1死満塁の好機を演出。ここで5番・島内選手が犠飛を放って1点を先制。昨夜は埼玉西武の投手陣の前に無得点だった楽天打線が、いきなり先制点を奪う。

2回までは無得点に終わっていた埼玉西武打線だが、連勝の勢いはそう簡単には止まらない。3回裏、先頭の7番・外崎選手が安打で出塁すると、犠打と四球などで2死1,2塁の好機を演出する。ここで源田選手が右前適時打を放ってまずは同点。死球でなおも満塁としたところで、相手先発・則本投手がまさかの捕逸。三塁走者の金子侑選手に続いて二塁走者の源田選手までもが生還し、2点の勝ち越しに成功する。

4回裏、1死から打席に立った6番・山川選手が内角低めの変化球を捉えると、打球は左翼席中段に飛び込む5号ソロ。7月は打率.290と調子を上げる男の一打で、埼玉西武がリードを3点に広げる。一方の楽天も直後の5回表に9番・嶋選手が右翼席に3号ソロを放ち、点差を2点に縮める。

2点差とされた埼玉西武打線が再び奮起し、楽天を突き放す。6回裏、1死1塁から6番・山川選手が則本投手の外角への150キロの直球を振り抜くと、打球はバックスクリーンに飛び込む6号ソロ。豪快な「おかわり弾」で埼玉西武が中押しに成功し、6対2と4点のリードを奪う。

埼玉西武は、7回をシュリッター投手、8回を牧田投手に託す継投を展開。牧田投手が8回に2本のソロ本塁打を許したものの、リードは渡さず。すると、8回裏に山川選手の3打席連発弾が飛び出し、さらに1点を追加。最終回を守護神・増田投手がきっちりと抑えて逃げ切った。

序盤から小刻みに得点を重ねた埼玉西武が楽天を破り、連勝を11に伸ばした。敗れた楽天は初回に絶好機がありながら、犠飛の1得点のみに終わり、終盤に一発で点差を縮めたものの試合の主導権を握るまでには至らなかった。

明日は埼玉西武がエース・菊池投手、楽天は安樂投手がマウンドに上がる。今季対楽天の防御率が0.75と得意にしているエースが、自身の11勝目とチームの12連勝を引き寄せられるか。約1カ月ぶりの登板となる安樂投手は、好投を見せて何としてもこの連勝に待ったをかけたい。

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